17話!
「これ見てください!」
セルカが焦ったように依頼書を持ってやってきた。どうしたんだろうと僕はその依頼書を確認する。
「え、アンデット退治の依頼」
「アンデット?」
驚いた声でクレブリアが聞き返した。
「これって打ち損じたアンデットがいたんじゃないですか」
少し声のボリュームを下げてセルカがそう言う。でも場所が違う。街の北の方と書いてある。そかも十数体と書いてある。そんなに取り逃がしたとも思えない。
「場所違わない? 数多いし」
僕も声を落として言った。
「移動したのかもしれないわ……それに一体でもいたら引き寄せられて増えるのよ」
「そうなんだ」
「この依頼にしましょう」
セルカが力強い光を目に宿して言った。
「もし逃してしまっていたのなら、ほっとけないです」
「そうだね、確かに」
「わかったわ、やりましょう」
僕とセルカとクレブリアが頷き合った。
「アタシもその依頼は見逃せないぞ」
三人に割って入るようにヴェールが言った。クレブリアが嬉しそうにヴェールの肩に手を置く。責任感というのがヴェールにも芽生えているとわかって嬉しかったのだろう。
「さぁ行くわよ」
諸々の手続きを済ませると僕達はギルドの外に移動した。先行してヴェールが偵察に行く。それを追う形で僕達も出発する。
「気をつけるのよ、ヴェールの役目はあくまで偵察だから、戦う必要もなのよ」
「わかったぞ」
「……じゃあ、場所が街を北に進んだ先らしいけど、同じ場所に留まってないからそれ以上、情報がないのよ、だから」
「場所と範囲と数だな、ちゃんとわかってるぞ」
ヴェールが自慢げに笑うとクレブリアが頷いた。
「時間はかけず、ある程度でいいわ、引き換えして私達と合流するのよ」
「頑張って!」
「お願いします!」
それぞれが声をかけるとヴェールが頷く。そして、走って北へ向った。
「魔法石が無いのが痛いわ」
「あぁ通信できるっていう」
「今日依頼に向かう前に寄って、できてるか聞いてみるつもりだったわ、この場合仕方がないけど」
「今から行きますか?」
セルカがそう言うとクレブリアが考える素振りをする。
「そうね、でも、私だけでいいわ……三人は北門へ向って、そこで合流よ」
それだけ言うと装備屋のある方にクレブリアは駆けていく。
「何か準備する物とかないかな、少し時間がありそうだし」
「特に何も無さそうです、たぶん短時間で終わりますし」
「そうだね」
僕達は足早に北門に向かう。
1回目!




