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転生オーライ!  作者: 高岩 唯丑
6:リーダーたるもの先頭に
195/221

27話!

「遠距離攻撃はちょっと」


 クレブリアは申し訳なさそうに言った。そうなると僕とセルカで撃つしかないけど威力不足が否めない。


「セルカのチェックメイトのオーラはあそこまで届かない?」

「無理ですね」

「そっかぁ、仕留めきれるかわからない遠距離攻撃かバレるの覚悟で近づいて中距離攻撃かどっちがいいと思う?」


 クレブリアに向かって僕は問いかける。どっちも逃げられる危険をはらんでいる。


「遠距離ね、逃げられるなら少しでもダメージを与えておいた方がいいわ」


 僕とセルカはクレブリアの意見にそろって頷く。手を前にかざして僕はサンダーアローを空中に留める。セルカを見ると杖先を巨大カミツキウサギの方に向けて、サンダーアローを貯めていた。


「首の辺りを狙うのよ」

「わかりました」

「じゃあ、僕の合図で行くよ……撃て」


 二人のサンダーアローが巨大カミツキウサギに向かって飛んでいく。一瞬、反応した巨大カミツキウサギは動き出したけど、間に合わず、サンダーアローがわき腹辺りに当たる。首に当てるはずだったのに動いたせいでズレてしまった。


「行くわよ!」


 クレブリアの号令でみんな動き出す。巨大カミツキウサギはよろける様に動き出して、逃げ始める。スピードが鈍っているのか、わからないくらいの速さだった。


「《チェックメイト》」


 セルカがチェックメイトを発動させる。普通の状態じゃあ間に合わないと判断したらしい。僕はサンダーボルトを留めて届く距離まで近づく。


「サンダーボルト!」


 飛んでいったサンダーボルトは巨大カミツキウサギが反応して横に飛んだせいで避けられた。


「くそ!」


そのまま巨大カミツキウサギは走っていってしまう。ダメージゼロだったのかと心配になるくらいだ。僕は必死で追いかけていく。


「全然速いんですけど」


 セルカが思わず文句を言った。しょうがない気がする。想像以上の速さだった。

 しばらく、走り回って森の端近くまで来たらしく、ゴーディルの仲間が前方にいる。それを見た瞬間、巨大カミツキウサギは右に曲がっていく。


「計画通りよ……ヴェール、森の反対側にいる、仲間に声かけてきて」

「わかったぞ」


 クレブリアの言葉でヴェールは方向転換して、森の反対側に走り出す。僕はサンダーアローをもう一度撃った。飛んでいったサンダーアローは巨大カミツキウサギの体をかすっていく。少しくらいは動きが鈍っただろうか。

1回目!

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