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転生オーライ!  作者: 高岩 唯丑
6:リーダーたるもの先頭に
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24話!

「よかったです」

「どうしたの?」


 僕はセルカが恥ずかしそうに少し赤くなっていて、気になって聞いた。


「ちょっと寝坊してしまったんです」

「珍しいね……なんかあった?」

「ネピアさんと夜遅くまで練習してたんです」

「あっ、そっか」


 何せ初めての長得物らしい。一度も使ったことがないまま実戦は少し辛い。


「夜に出かけてたの?」

「そりゃあ、室内ではさすがにですよ」


 確かに室内で振り回して、何かを壊してしまってはまずい。


「でも言ってくれればよかったのに」

「いやぁ、悪いですよ」

「女子会に男は無粋」


 ネピアがポツリと呟く。女子会と言っていいのかわからないけど。僕は「それで」と口を開く。


「どうだったの? 相性というか、チェックメイトは使える?」

「えぇ、ちょっと最初は戸惑いましたが足を引っ張らない程度には慣れました」

「ただ……チェックメイトの力がネピアにはコントロールできなかった」

「あぁそういえば言ってましたね」


 首を傾げる様にネピアが言った。チェックメイトはコントロールできないのか。ブラッドスキルはその血縁の人のみが持つスキルだから、ネピアは使えないという事だろうか。魔法は魔力があれば誰でも使える物だし。


「面白いものね、魔法はコントロールできて、ブラッドスキルはコントロールできない、でもまだ結論を出すには早いわよ、他にブラッドスキル持っている人がいれば実験できるのに」


 知的好奇心が高いクレブリアが探求モードになってそんな事を言った。こうなると長くなるから、早く切りあげさせないと。


「というか、セルカ来たし、出発できるんじゃない?」


 僕は周りを見回すように言う。ゴーディルの仲間はもうそろっている様に思える。


「おう、うちのやつらもそろったから行けるぜぇ」

「じゃあクレブリア、出発の号令を」


 僕はクレブリアの肩をポンと叩いてそう言う。


「え? 私なの?」

「おう、クレブリアがリーダーじゃねぇの?」


 ゴーディルがキョトンとしながら言った。最近は名実ともにクレブリアがリーダーだと思っている。というか今までの事を考えても、すでに他の人がリーダーとか言い始めても変な空気になるだろう。


「ゴーディルかエルがリーダーでしょう、私は参謀よ」

「いやぁ、もうクレブリアがリーダーだよ」


 僕が言うとゴーディルも頷いて言った。


「おう、クレブリアだろ、ましてや俺じゃあ」

2回目!

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