表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生オーライ!  作者: 高岩 唯丑
6:リーダーたるもの先頭に
171/221

3話!

 僕はセルカの剣撃を魔力なしで紙一重で避ける。これならセーブスペルは中断されない。


『セーブスペル《雷鳴》』

「あっ」


 セルカの声が響く。すでに不滅魔法兵が僕の身体を覆うように現れて、僕と不滅魔法兵は完全に同化していた。


「やられました」


 なんだか嬉しそうにセルカがそう言うと一旦、距離を取るようにセルカは後ろに飛び退く。


「二人とも上手に発動できたし、ここからは実戦形式かな」


 基本的にいつもこの流れだった。二人の技が発動したら、そのまま実戦形式で戦って特訓は終わり。


「そうですね、いつもより調子よさげですので出力上げちゃいますよ、勝っちゃいますね」


 二ヒヒとセルカがイタズラっぽく笑う。すると剣にオーラが絡みつくように広がる。そのまま、オーラが濃くなった。


「すごいね、前より扱いが上手くなってる」

「はい、チェックメイトに目覚めてから私かなり変わったというか、素の状態も体が良く動くようになりましたし」


 本来の力が目覚めたという感じだろうか。僕も気合を入れないと。そう思って、構えるとセルカも構えた。セルカの剣のオーラがさらに大きくなった気がした。


「おしゃべりはここまでですよ」


 そうセルカが宣言すると剣を頭の上まで振り上げる。しかし、その瞬間、不穏な音が響いた。硬いものにひびが入る音。どこからだろう。


「今の何だろう……こんな音出すモンスターいる?」


 僕がセルカに問いかける。


「聞いた事ないですね」

「とりあえず一時休止にして、警戒しよう」


 僕の言葉にセルカは頷いて、振り上げていた剣を戻すと、僕の方に寄ってくる。その最中にさらにひび割れる音が聞こえてくる。


「なんですか? マントの男の襲撃?」

「どこかから狙ってるかな」


 マントの男の目的はいまだ不明。何が目的なのかわからないから、セルカをまだ狙っている可能性は充分にあるし、僕を狙ってる可能性もある。警戒はしっかりしなければ。さらにひび割れる音がする。というより、さっきよりも音が連続してするようになってきた。


「くそ、なんだこれ」


 さらに連続する音。セルカの体が強張るのがわかった。しかし、その瞬間、今までとは別種類の音が響く。ひび割れが限界に達して、すべてが崩壊したような音。僕が杖を構えなおす。それと同時にセルカが地面に向けていた刃先を持ち上げ、構えなおした。


「ひっ!」

「なに?!」


 小さな悲鳴が聞こえてそれを発したセルカに僕は注視した。

1回目!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ