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転生オーライ!  作者: 高岩 唯丑
5:女王様の言う通り
161/221

47話!

 僕が目を覚ましたのは宿のベッドの上だった。ネピアがそばで僕を見ていてくれたらしい。


「おはよう」

「おはよう……セルカは?」

「同じく寝てる」

「そっか……でももう大丈夫だと思う」


 手を握った感触が残っている。もう大丈夫だと伝わってきた気がした。


「ところで僕はどれくらい寝てた?」

「丸一日くらい、今は次の日の昼前」


 その程度で済んでよかったかもしれない。完全に魔力を使い切った状態だった。


「ここは……ヴァルツゴだよね?」

「うん、寝てる間、動かせなかった」

「まぁそうだよね……みんなは?」

「クレブリアとヴェールは別の部屋でセルカを見てる、ゴーディル達はもう帰った、ヨルセダが心配してたらしくて早く報告してやらないとって」

「僕たちも戻ってちゃんとお礼言わないと」


 毎度毎度ヨルセダにはお世話になっている。何かお土産を持っていこう。


「ずっとは寝てられない……起きないと」


 僕はベッドから立ち上がって、体を伸ばすストレッチをする。


「そういえば……晴天の雷鳴さ、改善しないとだね」


 自分自身が振り回せてしまった気がする。それとも自分の鍛えが足らなかったのか。


「魔力の無駄があった、少しの魔力で最大限の効果を引き出す……改善していけば強くなる」


 ネピアがグッと自分の胸の前で拳を握った。僕は嬉しくなって微笑む。


「ありがとね、ネピア」

「うん……ところでセルカの所へは?」

「あっうん、行きたい」


 ネピアが頷くと部屋の外に出て、クレブリアとヴェールの泊まっていた部屋に行く。


「クレブリアの所に運んだ」

「あ……ネピアが運ぶって言ってたね」


 特に何も言わずにネピアがノックをして、中に招き入れられた。中には椅子に座ったクレブリアとヴェールがいてベッドにはすでに目を覚ましてベッドに座っている。


「セルカ!」

「エルさん!」


 僕が駆け寄るとセルカが両手を広げている。僕はそこにダイブする様にセルカに抱き着いた。


「本当によかった」

「もうエルさんに会えないかと思ってました……よかった」


 しばらく僕たちが抱きしめ合ってるとクレブリアが「うほん」と咳払いをした。それを聞いた僕らは抱き合うのをやめる。


「ごめんごめん」


 僕がそう言うとクレブリアが座るようにベッドを指示さししめした。僕はセルカのとなりに座る。


「さぁ、セルカ、覚えてる事、分かる事を全部、話してもらうわよ」

1回目!

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