表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生オーライ!  作者: 高岩 唯丑
5:女王様の言う通り
158/221

44話!

「でもどうして攻撃してくるの? 正気を保っている様に見えるんだけど」


 僕はセルカに問いかけた。目が虚ろというわけでも受け答えがおかしいわけでもない。いつも通りのセルカに見える。姿以外は。


「操られていますね……自分で言うのもなんですが、エルさんの成長のためにと言われたので、少し納得してしまったのもありますね」


 普通に答えてくれた。操られているのを自覚してるらしい。


「あの方は心を誘導するのがうまいですよ、話を聞いてしまうと操られやすくなります、私みたいに」

「そうなんだ」

「不思議な感じだねぇ、裏切ったわけじゃねんだろ?」


 ゴーディルがセルカに問いかける。セルカが微笑んで答えた。


「はい、仲間に戻りたいですよ……これが終わったら」

「なるほどね……じゃあさっさと終わらせちまうか」

「さすがゴーディルさん、話が早い」

「というか……どうなったら終わりなの?」


 僕は構えを取っていた二人に始まる前に急いで聞いた。


「理想はエルさんに私が倒されたらみたいですね」

「俺が倒しちまってもいいのかい?」

「やむなしです……倒されたら消えるみたいです」

「そっか」


 やるしかないらしい。僕は杖を構える。


『傷つけないようにするから』

「うん、お願い」

『新技も惜しまず使った方が、ネピアでもわかる、今のセルカはヤバイ』


 僕もそれはわかっていた。威圧感というのかビリビリと空気が振動するような。


「誰もいかねぇなら俺がいくぜぇ」


 そう言うとゴーディルが剣を振りかぶってセルカに向かっていく。セルカはニヤリと笑うとその攻撃を剣で受けた。それから数回お互いに攻撃して受けるというのを繰り返す。何度目かのそれでセルカは大きめのオーラをまとった剣で防御ごとゴーディルを吹き飛ばした。振り切った隙を狙って、僕は左からの横薙ぎの攻撃をセルカにくわえる。セルカはそれに反応して体を回転させながら後ろに飛びのき、遠心力で剣を横薙ぎに振って、全方位にオーラの剣撃を飛ばす。着地したところを攻撃しよう距離を詰めていたゴーディルに当たり、僕はシールドで防いだ。


「気分がいいですね……お二人を同時に相手して、戦えてますよ」

「こりゃまいったね、セルカの方は完全に余裕だぜ」

「そうだね、これは……新技を出すしかないかな」

「おう、出し惜しみはなしだぜ」


 ゴーディルが剣を構えて言う。


「時間稼ぎはいるかい?」

「数秒……セーブスペルをつかうから」


 ゴーディルが剣を前にしてセルカに突きを繰り出す。


「魔法陣展開、セーブスペル《晴天の雷鳴らいめい》」

2回目!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ