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転生オーライ!  作者: 高岩 唯丑
4:枯れた柳の正体は
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46話!

 マントを着た人物。見覚えがあった。セルカと会っていた人。


「あん? なんだアイツ、ゴーストが全く襲いかかってねぇな」


 ゴーディルも気づいたようで不思議そうな顔をする。


「……ゴーストが従ってる様にも見えるんだけど」


 僕はセルカを伺い見る。会っていた人物なら何か反応があるはず。


「あの人……なんで」


 セルカがそうつぶやいた。やっぱりあの人物はセルカに会ってた人。


「セルカ、知ってる人? 味方なの?」


 助けに来てくれたのだろうか。マントの人物は右手を前に突き出し、セルカを指差した。


「あの少女だ、他のは必要ない」


 マントの人物の声。男の声でそう言った。マントの男の声を合図にゴーストたちが一斉にセルカに向かって動き出す。


「なっセルカ!」

「アイツが黒幕かい!」


 僕とゴーディルがセルカに向かっていくゴーストを攻撃した。


「セルカ! 逃げて!」


 数が多く何体かのゴーストが僕とゴーディルをすり抜けて行ってしまう。しかし、セルカは逃げず戦い続けた。


「逃げられません! みんなを残して、自分だけなんて!」

「でも、狙いはセルカだ! こんな数、無理だよ!」


 明らかに数が増えている。召喚をしてるのか。でも増えている今この時も全く魔法陣が出ていない。何とかできる手立てはないか。


「エル! セルカを守れよ! 俺があいつを倒す!」


 そう言うとゴーディルがマントの男に向かって走っていく。


「万全ではないね」


 マントの男がそう言って微笑む。ゴーディルのスピードは普段より遅い。あれだけ消耗してたんだ、回復なんてできてるはずがない。


「そんな状態で私を倒せるとでも? 《止まれ》」


 マントの男がそう言うとゴーディルがぴたりと止まる。


「あぁ?! 体が動かねぇ……だがそんなの関係ねぇな!」


 そう叫んだゴーディルが無理やり動いてるのか、ゆっくりと突撃を再開した。


「素晴らしい! 強い、万全の状態では効かない可能性があるな」


 そう微笑みながらマントの男がユラリと体を回転させて蹴りをゴーディルにくらわせた。


「がはッ」


 反応してはいたもののゴーディルは動きが遅く防ぐことができず、地面に崩れ落ちる。


「ゴーディル! くそ!」


 変わらずゴーストの猛攻が続いていて、セルカと僕はゴーストを倒していた。しかし。


「あっ」


 僕の後ろからセルカの声が響く。何が起こったのかわからず、僕は振り向いた。

2回目!

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