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俺を返せ!!  作者: 伊崎詩音
プロローグ
14/206

どうしてこうなったのか

「終わりと思っていたのか」


「まだやるんですか」


髪、顔、身体と来てまだあるらしい、長い長いぞ(作者疲弊気味)


「最後に髪の乾かし方ね。これは正直かなり重要よ」


「乾かし方でも変わるのかよ」


黙ってこれまで熟してきた悠もいい加減に辟易とした様子で項垂れる。既に身体は吹いており、現在はバスタオルで体を撒いている状態


冬ならば風を引くが今は初夏にそろそろ移り変わろうという頃の五月、多少なら問題はない


「髪の乾かし方で艶やコシが全然変わってくるのよ。しかも乾かさないと頭が臭くなったりフケが出る原因になるの」


本当は湿度の高い洗面所ではなく、リビング等でやった方が良いらしいのだが今回は移動の手間やシャワーだけで湿度がそれほど高くないことから洗面所で乾かすことになった


「乾かし方はまず必ず温風、これで水気を飛ばすためね。次に当て方、距離は15cm~20cmくらい離して下から上に持ち上げる様にして乾かしていくのよ。同じところに当て過ぎないように気を付けてね」


髪は熱に弱く、ドライヤーの熱ですら本来天敵なんだとか。それでも熱風を当てるのはそれ以上に水気がダメージの原因になるからで出来るだけ手早く乾かすことが大事なのだとか


「そうそう、そうやって8割くらい乾かしたら冷風に切り替えてね。そうしたら終わり」


「お疲れさまでした……」


シャワー一つするのにこの長さ、女子が本気でお手入れするとなるとこれよりもかかるのかもしれないと悠は頭の片隅で思いながらこれからどれだけ大変なのかを想像し、ため息を吐く


「ここか?悠、いるか」


「ん?」


「あっ、郁斗君ちょっとま……」


さて着替えるかと気持ちを切り替え、バスタオルを取って片手に持って前を隠しつつ下着を手に取ったところで良く知る友人の声が脱衣所の扉の前から聞こえてくる


思わず振り向き、珍しく母が慌てた声を上げる中脱衣所の引き戸が開けられ


「……」


「……」


「……失礼しました」


悠の親友、間 郁斗が顔を出してすぐさま引っ込めた


5秒後、脱衣所を出た桜の手によって断罪されたのは言うまでもない







「悪い、軽率だった」


「いや、うん俺も起きるの遅かったし、連絡とか入れてなかったし」


「ダメよ悠ちゃん甘やかしちゃ、本当だったら警察呼ばれたって仕方のない事なんだからね」


そこまで大事にしなくていいからと悠は何度目かのため息を吐く

高嶺家に来慣れている郁斗が両親不在の中寝ている悠を叩き起こすなんてこともままあったのでいつもの感覚で来てしまった郁斗が誤って脱衣所を除いてしまった完全な事故


悠としては特に怒るところもなかったが桜の方がカンカンであった

女性の裸を見たということがやはり生粋の女性からすれば大問題なのだろう


そこら辺はまだ自覚できていない悠にとって、まだ理解できない部分であまり理解する気もない部分だった

悠からすれば裸の付き合いも多かった幼馴染に裸を見られただけである


いつもなら「あ、わりぃ」、「いやこっちもすまんな」程度の軽いノリでスルーが基本である


「悠ちゃんが女の子になっちゃったのを郁斗君は知ってるでしょう?もうちょっと配慮出来たんじゃないかしら」


「すんません」


「母さん、言い過ぎだよ。まだ俺も郁斗も慣れてないんだ。今回は俺も気にしてないし、水に流せば済むことだよ」


まだこの身体になってから時間は全然経っていない、むしろ動けるようになったのが昨日からなのだ

お互い慣れていないのは当然だし、桜もその例には漏れない筈であった


結局、この場は桜が折れ騒動は集束。ただ今後は気を付ける様にとしっかり釘を刺してきたので悠も郁斗も苦笑いでごまかすしかなかった


※作者のお節介※

これまでに記載したお手入れの仕方は入念に調べ上げたものではありますが、合う合わないが有ったり、やり方を間違えて覚えてしまったりなどの可能性がございます


もし真似される場合は一度ご自身で調べていただくことをおススメいたします



因みに私は身体をサッとお湯で流した後に


トリートメント

入浴(約30分)

シャンプー

コンディショナー

身体を洗う

その他


でやってます


皆さんも正しいケアでキレイと清潔を心がけてみてはいかがでしょうか

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