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俺を返せ!!  作者: 伊崎詩音
プロローグ
13/206

どうしてこうなったのか

「まぁ、悠ちゃんの髪の毛はまだ痛んでないからサクッと進めちゃいましょう。後でこの髪をまとめるやり方は教えるわね」


パッと解かれたタオルを軽く折り畳み脱衣所にポンッと投げて、シャワーで悠の髪の毛を洗う

この時もシャンプーと同じくしっかり洗い流す。特にトリートメントとコンディショナーは洗い流し損ねるとそこから肌荒れしていき、酷いと炎症を起こすので肌が弱い人は要注意


しっかりと洗い流したら今度はコンディショナーの出番


先程言った通り、本来ならば片方だけで十分であるが今回は酷いダメージを追った状態を仮定しての話なのでコンディショナーも付けていく


「此処でさっきはタオルで水気を切りましたが、別のやり方も教えるわね。まぁ、髪の毛纏めて軽く握って水気を切るだけなんだけど」


「さっきもそれでよかったのでは」


「トリートメントは出来るだけ水分無い方が良いのよ。コンディショナーはこっちで十分」


言われた通りに髪の毛を軽く握って水気を切る。ここで雑巾のように絞ったらえらい目に合うと何となく察した悠は見事正解しており、雑巾のようにねじり絞ったら当たり前だが髪は痛む


「にしても髪の毛が重い……」


愚痴りながらもコンディショナーのボトルに手を伸ばし2回ほどプッシュして手に取り、また毛先から馴染ませていく、こちらも根元10㎝を目安に手を止め素早く洗い流す


コンディショナーは浸み込みにくい上に染込ませても特に高い効果もないのでこちらはささっと洗い流してしまって良い


しっかり洗い流して髪を拭き、タオルで纏める


「髪の毛の洗い方はこれで終わり、ですが」


「まだやるんですか先生」


「女の子にはまだまだやることがあるんですよ。次はフェイスケアのやり方を教えるわ」


ガックリと悠は項垂れた

女子のお手入れはまだまだ続く


「悠ちゃんはメイクをしていないので、まずは洗顔のやり方よ。と言ってもしっかり泡立てる、泡を落とす時は擦らない、タオルで拭く時も擦らないってくらいで後は多分普段悠ちゃんがやってるようにして平気よ。あ、洗顔料はこっちね。今までのは新ちゃんにでもあげなさい」


「泡落とす時擦らないってどうやんの」


「手で掬ってパシャパシャ掛ければいいのよ」


成る程と頷き、ささっと洗顔を済ませる流石にこれは男女ともそこまで変わりなく、変わったと言えば肌が弱くなっていることが懸念されるので基本時に擦らないことが重要視されている


「次は化粧水、乳液の使い方ね。みんな間違えるのがあのピチピチお肌叩くやつ、あれ意味ないどころか良くないらしいわ。お母さんも最近まで間違えていたもの」


「その先行してるイメージって何が原因なんだろうか……」


ここでもよく間違われる事柄で、よく化粧水や乳液を手に取り、肌をピチピチと叩いている人がいるが正直、それをやるより普通に塗った方がまだ効果がある


一番いいのは横に引っ張りながら塗っていくやり方で余計な力は掛けず、ゆっくりと肌になじませていくとしっかりと浸透し効果を十分に発揮できる


「ところで化粧水と乳液の効果のほどは」


「化粧水が保湿、乳液が保湿&バリア。使い方は当然化粧水から乳液ね」


「そこはやっぱトリートメントとかと同じか」


なお、化粧水と乳液の間に美容液があるが、悠は若いのであっても無くても良いとの事

やっておいた方が年を取った時に皺とかが出来なくなると聞いて、迷わず付けることにはなったのだが


「なんだかんだで悠ちゃん、こういうの好きよね」


「フェイスケアは男の時から結構やってた」


そう言えば、と桜は洗面所にある悠用のスキンケアグッズを思い出す

昨今は男性も化粧水を使う時代である。男子の女子化と嘆く人たちもいるが、見てくれが汚いよりは綺麗な方がよっぽど良いだろう


顔のお手入れはこれでお終い、髪に比べれば大したこともないが男の時よりは気を遣う

やはり女子のお手入れは何かと大変であった


が、身体に関しては安定の擦るな、泡立てろ、上から下に洗っていけ程度の物で更に簡単だったので割愛しよう


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