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俺を返せ!!  作者: 伊崎詩音
色んな意味での先輩とダチになりまして。
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色んな意味での先輩とダチになりまして。

増えていようが増えていまいがこれだけは死守せねばならない。そんなことがあってはならないのだと心に決める


「因みに、僕はその件に関して一切否定しない」


「否定しろ!?仮にも親友だったんだろ?!」


「年々エロくなってるんだ!!しかも未だお預け状態!!我慢できるか!!」


「ぶっちゃけんな!!!」


男子と言うのは愚かなもので、集まって一番盛り上がれる話題なのは下の話なのである


そして基本的に男子の下ネタはうるさいのが特徴である。最初のひそひそ話は何処へやら、今じゃ普通に大声である


他に客がいないこと、銭湯にはよくある女湯と天井が繋がっていないことがまことにありがたい話であるのは確実だった

こんな話、二人に聞かれたらドン引きどころか殺される可能性すらある


「悠ちゃんもこれからドンドン色気が出て来るよ。今ですらあれだけ可愛いんだ、あれに本物の女性らしさがプラスされてご覧。もはや魔性だとは思わんかね」


そんな言葉を聞いて郁斗は脳内でそんな悠を一瞬でも妄想してしまう


【郁斗ぉ~、抱っこして~】


【撫でてくれないの?(上目遣い)】


【一緒に寝よ?(首傾げ)】


「ぶふっ」


「うわっ?!鼻血出てるよ?!ちょっと妄想力逞しすぎない?」


あまりの破壊力にか、単純に逆上せたのか。鼻血が出てきた郁斗は慌てて湯船から上がり、涼むことにする郁己も心配して温泉から上がり、女子二人よりかなり早く休憩室に向かうことになるのだった


有難いことに郁斗の鼻血は彼女たちが茹でだこになって上がって来た頃には収まっていたので二人に何があったのかを聞かれなかった















翌日、たっぷりの観光と那須の絶景と美味しいものを堪能した四人は那須塩原駅の新幹線ホームにいた


観光は温泉神社に殺生石、つつじ園のつり橋やロープウェイで向かった那須岳の山頂など、美味しいものは温泉饅頭やたまこん等の如何にもな温泉街チックなものだが、普段は楽しめないものをたっぷり楽しんだ


「じゃ、またね悠ちゃん」


「はい、また機会があれば。今度はお互いの地元でなんて良いかもですね」


「お、良いねぇ」


乗り込む新幹線は既にお互い到着し、あと5分程度で出発する

向きは仙台行きと東京行き、当然、真逆の方向だ


「ちょっとの間ですけどお世話になりました。これからもちょくちょく相談させてもらいます」


「うん、僕の経験が役立つかは分からないけど。似た境遇同士、悠ちゃんのためにも相談があればいつでもして」


「あ、連絡先交換してない」


「私達もしよしよ。まだ悠ちゃんと喋りたいことたくさんあるしさー」


「是非!!」


観光中、あれだけ仲良くしていた悠と勇が慌てて連絡先を交換していると新幹線の発車ベルがホーム内に鳴り響き、全員が大慌てでそれぞれ新幹線に乗り込む


「じゃあ今度は仙台か東京で!!」


「はい!!また遊びましょう!!」


バイバイ、とお互いに手を振り、新幹線のドアが閉まる


ひとしきり逆方向に動き出す車体を眺めたあと悠達は指定された座席へと座り、本格的に帰路に着く


仙台に到着するのは大体1時間。旅行疲れか、特に二人は言葉を交わすことなくうとうととしながら揺られていたらあっと言う間のことだった


「いやー、バタバタしっぱなしの旅行だったな」


「ホント、勇先輩がパワフル過ぎてこっちまでテンションあがっちゃった。……あ、ごめん、郁斗。ちょっと待ってて」


仙台駅に着き、改札をでて二人は通路の端でググっと背伸びする


GWでごった返している駅構内は座る場所を見つけるのにも一苦労な有り様でとりあえずここで一休止していると悠は何かを見つけたらしく、荷物番を郁斗に任せて小走りで離れて行く


向かったのは駅ナカによくあるちょっとした書店だ


仙台駅のような大きな駅にもなるとそのちょっとした書店もそこそこの規模にはなるのだが


「うーんと、どれがいいかな……」


うんうんと悩んだ悠が手に取ったのは数多ある女性ファッション誌の中の一冊、女子高生や女子大生辺りをターゲットにした若者向けのファッション誌だった


「『自分に素直に』。よしっ、これにしよ」


『自分に素直になる』忘れないうちにそれを実践してみようと思った悠はまずは興味を持ったファッションについて自分から勉強してみることにした


「ごめんごめん、じゃあ家に電話して帰ろ」


「だな」


こうして、二人は自宅までの帰路に着く


これからの生活の変化にちょっとの不安と期待を胸に秘めながら



コラボ章はこれにて終了となります。


お楽しみいただけたでしょうか?

もし、そうであるのならとても嬉しいです


今回のコラボは設定やキャラクターの名前など、奇跡的なまでの合致点があって私から企画させていただきました

(尚、設定に関しましてはあけちさんのダチおん、私の俺返含めて、原案は最低でも5年以上前に作ったモノであり、どちらかが寄せた、真似たという事はございません事を明記させていただきます)


その間、私側のトラブルで更新が年単位で滞ってしまったり等、大変なご迷惑をおかけいたしましたが、それでも快く今回のコラボを了承してくださったあけちともあきさんには感謝しかありません


本当にありがとうございます



また、読者の皆さんにはこれからも拙作、並びにあけちともあきさんの作品を是非是非読んでいただけたらと思います


あけちさん、本当にありがとうございました!!


あけちともあきさん著『いきなり大魔導!』はアース・スターノベルより好評発売中であります

もしご興味のある方はkindle版もございますので是非ともご購読を


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