表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ウエポンマスター 異世界編  作者: K
拾六章
14/44

拾六章─学校戦争─

準「どういうことだ、奴の部屋は、武器が回収され、轟 桜の部屋も奴自身の部屋も、警察が見張っているはず。どうやって奴は─」

純「あーっ!」

準「何だよ大声出して!」

純「このスマホ、電波の不具合があった旧式のやつじゃない!そりゃあ声も違って聞こえるハズよぉ!」

準「えっ、それは俺が自分で直して─」

純「素人さんがいじくって、直した気にならない!しかももう無料修理期間も終わっちゃってるし、買い替えるしかないよ!」

ええー。

女生徒「何よ、無駄な期待させちゃって。」

女生徒「所詮、キモヲタはキモヲタね。」

準「え、あっ、それは─」

プツン

準は、何かが切れる音を、聞いたような気がした。

純の頭のらへんから。

女生徒達「ぐはぁっ!」


健「しっかしまぁ、よく考えると変だよなぁ。」

優「何がだ?」

健「だってよぉ、執事さん達が知らなかったってことは、白山家は現実の家なんだろ?そこの事が話題に出てきたってことは、あの電話は現実からかかってきたってことで、ということは俺は、現実世界と異世界で電話してたことになる。違う世界を結ぶ電話回線なんてあんのかなぁ、って思ってよ。」

優「さあな。もしかしたら、異世界にあるシロヤマ家かもしれねえし、考えるだけ無駄なんじゃね?」

健「ま、それもそうか。」

聡「ところで君達。」

健「なんだ。」

聡「君等はもう、武器は選んだのかね?」

健「気味の悪ぃ喋り方すんなよ。まだだけど?」

聡「僕はこの、『魔法指揮棒マジックタクト』に決めた!」

健「『指揮棒タクト』ォ?おいおい、そんなモンでどうやって戦うんだよ。」

アレシア「何を訳の分からんことを言っている。魔法に決まっておろう。」

健「はぁ?魔─むぐっ!」

聡(小声)「この世界には、魔法が存在するんだっ!下手なこと言うと、怪しまれるぞ。」

健「な、なるほどね。」

アレシアは「?」と訝っていたが、気にしない。

優「んじゃあ俺は、これかな。」

そう言って優が手にとったのは、『炎魔斧マジックアックス・フレア』だ。

健「んじゃあ俺は─って、あれ?」

アレシア「どうした、タケル。」

健「ナイフは?」

アレシア「は?」

健「ナイフ、ないのか?」

アレシア「あるわけがなかろう。あんな小さい上に威力の低い刃物で、貴様はどうやって戦うのだ。」

どうやらこの世界にナイフは食器としてしか存在しないらしく、それを知った健はガックリと肩を落とした。


準「やっと昼休みだぁ!」

純「物凄い喜びようね。」

準「そりゃあそうだろ。だってあとはもう、昼食って帰るだけ!今日は午前中しかないんだから!しかも明日は休日!これを喜ばないたあ、健全な高校生とは言えないな、うん。」

純「休日はいつも、何してるの?」

準「ゲームだけど?」

純「暇なんだ。」

準「うん。」

純「今日帰った後も?」

準「ゲームだけど?」

純「暇なんだ。」

準「うん。」

………………………………………………………………………………………

純「じゃあ、今日は一緒に買い出しだねっ!」

………………………………………………………………………………………

準「はい?何を訳のわからないことを…」

純「だってぇ、今日私を家に泊めたら、準君家、食料不足に─」

ギラン。

紅く充血した男どもの眼が怖い。

準「なっ、ななななーにをおっしゃってくれちゃってくれてるのでせう?」

純「だからぁ、今日私が準君家に─」

ギギギギララララン。

最早何体もの怪物に睨まれている。

準「そ、そそそそそそーんなこと、だだだーれれも、きょょかしして、いないいのではら?」

最早自分でも、ちゃんと伝わっているのかどうか如何わしい。

純「何言ってんの?昨日約束したじゃない。昨日は私の家に泊まったんだし、何も言うことは─」

男「戦争だァッ!!!!!!!!」

男共「ウォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!」

こうして、戦争が始まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ