長時間労働で国家破壊! 官僚ばなれをより一層進めよう!
思ったとおりである。
高市総理が衆議院予算委員会にそなえ、午前三時から勉強会を行ったという記事である。
総裁就任時、高市氏は
「馬車馬のように働く」
と発言して物議を醸した。
支持者からは
「個人の決意を語ったもので、他人に強制はしていない」
という擁護論もわき起こったが、国会答弁ひとつとってみても分かるとおり、彼らはスタッフの働きなくしては一歩たりとも事を進めることが出来ないのだから、本人が馬車馬のように働く以上、強制的に付き合わされる官僚が出てくることは自明であった。
今回の記事は、そんな長時間労働に対する不平不満が噴出したかたちだ。
東大生の官僚ばなれが叫ばれて久しい。国費を投じ、官僚製造工場として運営されている最高学府の卒業生が、予定されていた官僚という道を選ばず、起業するなどして自己の利益獲得に狂奔しているのである。しかしそれも無理のない話だ。午前三時の勉強会に付き合わされ、何日も家に帰れないような仕事が好まれるはずがない。
総理大臣が率先してそれをやっているのだから、スタッフとしては逃げ場がなくなる。こんなことを続けておれば官僚ばなれがいっそう進むだろう。
国家の機能を破壊しておいて悪びれる様子もない。つくづく名ばかりの保守である。




