週五で八時間労働が長い!? 仕事の厳しさを教えてやるッ!!
とある有名人が放った
「週五フルタイムの日本、勤務やばくない?」
「(勤務時間)八時間なんていらないよ」
との発言が波紋を呼んでいる。
批判、反論もあれば賛同する声も多いそうだ。
私見を述べさせてもらうなら、日本でこれだけ俸給生活者が増えた理由は、多くの人々が農村の閉塞感や過酷な農業を嫌ったからである。農村から都市生活に転じた第一世代は特にその意識が強く、会社勤めが長時間にわたっても農村に帰るよりはマシとばかりにこれを甘受した。彼らにとっては会社での仕事が終わらない方が好都合だったのである。
少なくとも日本においては、農業回帰への忌避感から長時間労働が受容されていったと考えられる。
だから長時間労働も甘受せよという話をしたいのではない。逆である。
そもそも農業から逃れ、楽を追求するために俸給生活に転じたのに、楽ができないというなら会社勤めは意味を失っている。
やたらめったら仕事に厳しさを求める人間もなかにはいるが、そんなに過酷な労働が好きなんだったらウクライナに行って傭兵にでもなればいいのである。めちゃくちゃ厳しい仕事に従事できるぞ。どうぞいってらっしゃい。私はやめておく。仕事は楽なほど良いと思ってるから。
思うに会社というものの多くが帳簿上で数字をいじくり回すだけの虚業であり、真に生産活動に従事している会社はさほど多くない。特に日本は労働生産性が低いと指摘されて久しい。そもそもやってる仕事に生産性がないのだから、いくら長時間働いたところで成果など出るわけがない。
ゼロにはいくらかけてもゼロなのである。




