石破ざまぁ!? 自民敗れたり
スランプすぎて終わりなき戦いに手を染める
令和七年七月二十日に投開票が行われた第二十七回参議院選挙は石破自民の大敗となった。民意を得られなかったのだから、政権を退くのがたしかに憲政の常道ではあるが、同情すべき点も多い。有権者の自民党ばなれに、統一教会との関係や旧安倍派問題、経済政策の失敗が影響しているのは紛れもない事実だからである。
石破氏個人に帰して済む問題ではあるまい。
それはそれとして、ポスト石破としてしきりに取り沙汰されている一人が高市早苗氏である。支持者の解釈によれば、石破氏登板によってリベラルに振った自民党は従来の支持層を失い、その一部が参政党支持に回ったとする。ゆえに保守層からの支持が厚い高市氏が登板すべきという理屈である。
高市氏は令和四年(二〇二二)五月、ウクライナ侵攻後のロシアから入国を禁じられ、その際に
「上等やないかいっ。招かれても行かんわい!」
などとX(当時はツイッター)に投稿している。
ウクライナ戦争の勝敗を見とおすことはできないが、いずれに転んだところでロシア人を地球上から消し去ることなどできず、隣人としての付き合いは否応なくつづいていくのである。その前提が理解できておればこんな言葉が出てくるはずがない。支持者の手前もあったのだろうが、著しく外交感覚を欠いた発信といえよう。
蛇足ながら、昭和三十六年生まれの高市氏は来年から高齢者だ。
万が一わが国が他国と戦争になり根こそぎ動員という事態になっても、高市氏の世代が動員されることは、それこそ万に一つもあり得まい。高齢女性は戦場からいちばん遠いところにいるのである。
絶対に火の粉が飛んでこない安全圏で過激な言辞をもてあそぶ。
無責任な人間である。




