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告白トレーニングアプリ 【クリスマス編】

作者: 龍 たまみ

「なんだ?コレ。告白トレーニングアプリ? まぁ無料ダウンロードなら一旦入れてみるか」

俺は、偶然見つけたアプリをスマホに入れてみる。これで、告白トレーニングができて、意中の人の彼氏になれるならラッキーだ。まぁ、簡単に長年の想いが伝わって片想いからも解放されるなら有難いな。

「えっと、何だ。まず、設定か。告白の日にちは【12月24日】かな。相手は【大学の咲ちゃん】、次は台詞か……」

う~ん。回りくどいのもやめよう。そんなに長い台詞にしても緊張して言えないし。

「よし。シンプルに【三年前からずっと好きでした。咲ちゃんを幸せにしたいので付き合ってください】……こんな感じでいいか。まぁ、アプリなんだからいっか。よし登録完了。なになに。これは毎日、夢の中で告白ができるので、夢の中で告白して下さい。相手に告白ができると夢から覚めることができます」

え?夢の中で告白をするまで起きられないの?ちょっと怖いんだけど。まぁ、そんなアプリあるわけないか。俺はスマホを枕元に置いて布団に潜り込む。

~あ!咲ちゃん、発見! あ、工学部の先輩と話をしているなぁ……。俺は咲ちゃんが一人になるタイミングを見計らう。次は、同じサークルの男子と学食に行って楽しそうに笑っている。大学が終わってからは図書室で勉強か。今なら、呼び出して告白できるかも! そう思った俺は咲ちゃんに近づくと、別の男子に声をかけられて一緒に勉強を始めた。もう、今日は告白しなくていいか。また明日があるし……。いや、告白できるまで、目が覚めないじゃないか!俺は慌てて、咲ちゃんに声をかけて廊下に出てもらう。夢なんだから大丈夫。

【三年前からずっと好きでした。咲ちゃんを幸せにしたいので付き合ってください】

よし。何とか言えたぞ! そう思うと彼女が頬を赤くして微笑む~

……そこで目が覚めた。おい!返事聞く前に目が覚めるアプリだったのかよ!逆に気になるじゃないか!

俺は朝早くに家を出て、大学に向かい咲ちゃんが来るのを正門で待つ。あ!来た!夢とは場所が違うけれど、いいや。告白しよう!そう思って、アプリに設定した台詞をもう一度伝えると……咲ちゃんは大輪の花が咲いたように笑って、「私もずっと好きだったの」って言ってくれた!

すごいじゃないか! このアプリ。その後、スマホの画面を操作するけれどアプリは消えている。あれ、しかも今日は12月24日だったな。

読んで下さりありがとうございます!

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