女神 in 会社
とにかくほっこりすると思います。
コメディ要素も混ぜました。
ああ、分からない!
僕はコピーのやり方が分からず、会社の事務所で焦っていた。
マンガだったら汗マークがそばについていただろう。
もう6時なのにどうしよう。帰る時間から30分が過ぎている。
ちなみに何をコピーするかというと……ああ、説明するのが面倒くさい!
ガチャ、とドアの開く音。
女神だった。
その女神は僕にコピーのやり方を教えてくれた。
とにかくフレンドリーに接してくれて、その女神っていうのは会社の先輩で、とにかくいい人で心が温かくなった。(あ、おならでそう。ぷぅ)
次の日、会社で女神とすれ違った。
「昨日はありがとうございました」
挨拶の後、僕は彼女にそう言った。
しかし、思ってたのとは違う反応だった。
「何のこと?」
彼女の返答がそれだったのだ。
僕は答える。
「あの昨日のコピーの件…」
「私、そんなことしたっけ?」
この人、忘れたふりしてる?
だけど、爽やかな人だと思った。
結婚するらしい。
そういう噂を聞いたのが、三ヶ月後のある日だった。
なんで相手が僕じゃないんだよ、と密かに思った。
まあ、幸せになってほしいのは事実だったので、彼女にささやかなプレゼントを贈ることにした。
それがクッキーだった。ただのクッキー。
にもかかわらず、「超高級クッキーでぇーす。よかったらどうぞぉー」と彼女にそう言ってプレゼントした。
ほんとはこんな元気よく言ってないが、そう言ったことにしてください。
緊張して声が震えたとか、誰にも言いたくないです。
彼女は元気よく「ありがとう」と言ってくれたので、よかった。
しばらくして、次の年の正月、年賀状が来た。
親父のばっかりで僕の来ねぇじゃんと思ってるところに、僕あての郵便物があった。
それが彼女からだった。女神からの。
裏を見る。
〈あのクッキー、ちょーおいしかった。ありがとう。
ちなみに、旦那とは仲良くやってます〉
感謝がかかれていた。
なんかほっこりした。
ハッピーエンドでした。