無限階層的思考回路
私が行動を起こすとき、言葉を発するとき、それによって発生するあらゆる可能性を私が検証する。
そして私がこれだと思って起こした行動、発した言葉は私によって検証される。
私が起こした行動、発した言葉によって他者の気分を害する結果に繋がらないか、他者を傷つけてしまわないかに私が恐怖しているからだ。
検証に検証を重ねても、
万が一私が恐怖した結果に陥ったときは、私が私を糾弾し、私は弁護するが、私が詳細を検証することになる。
私が恐怖した結果に陥らなかったときは、私が私を糾弾し、私は弁護するが、私が詳細を検証することになる。
私の思考はいつも私によって検証されている。
私の思考は統一されていない。
私は矛盾しており、近似している。
私はどれも私だがどれも私ではない。
脳みそのあちこちに私が点在しており、それぞれが思考している。
そして点在した私は解に達するために階層をなしてゆく。
階層にはおそらく最下層が存在する。
最下層には何があるのだろうか。
最下層では統一されているのだろうか。
階層的思考の果ての最後の一層は真理に近づいているのだろか。
人間個人の意識に左右されることのないこの世界唯一の正解を見せてくれるというのだろうか。
階層的思考回路は
止まらない。
無限に階層的な思考回路は苦痛。。