間話 もっと強く
宴から数えて5日が経った頃、俺達を含む新兵達は再び試験会場へと集められた。
なんでもこれから先は新兵として3年間の訓練期間があるるしいのだ。
まぁいくら試験に合格したからといっていきなり現場に配属されるなんてそれこそない話だし、母さんもしばらくは帰れないと言っていたからそうなのだろう。
そして、母はこうも言っていた。
これからの3年間は地獄だと。
座学、訓練、教習。
一人の人間が覚えられることを全て3年で詰め込まれるという。
当然並大抵の人間ならばすぐに音を上げ、逃げ出すのが関の山。
実際逃げ出したものも逆に追い出された者も数え切れない程いるそうだ。
そうやって新兵達は更に絞り込まれ、最後まで生き残った者が初めて騎士になれる。
こうしている今もこの街を守っている先輩騎士の人達もそうやって生きてきた。
でもそんな人達でさえもエボミーと戦えばあっさりと死ぬかもしれない。
だから訓練についてこれないようならば、どの道騎士団に入れても早いうちに死ぬという。
「これからの3年間で俺達が更にどれだけ強くなれるかだな!」
「…よし、やるか!」
「うん!」
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ある時は模擬戦に打ち込んだ。
「一本あり!よって勝者はアルタイル!!」
「いよっっしゃあ!!見たかボケェ!!」
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ある時は座学を頭に詰め込んだ。
「アレン…ごめん、ここなんて読むの?」
「え?あぁ、それはですね…」
「おいおいベガさんや。ちゃんと勉強しなくちゃダメだよ」
「あんたにだけは言われたくないわよ!!」
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ある時は成長を感じた。
「見事だアレン!!
お前の剣の腕は前線でも通用するレベルだぞ!!」
「教官!!アレンと手合わせさせてもらえませんか!!」
「うむ!思う存分楽しんでこい!!」
これが俺たち4人が見習い期間を終了するまでの話である。




