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【点数評価と言葉での評価】
……目の前のあなたは、……どちらの評価が、……より、素晴らしいとそう、評価されるかしら……?私は、……どちらの評価も、それぞれ不完全な要素を内包していると、そう、想定しているの。
……何故、そう、私がそう思うのか、は、目の前のあなたなら、もう解ってらっしゃると思うわ。……このページまで目を通して、……辿り着いて下さった方なら……。
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数字、数字。言葉、言葉。点数評価は、……とても、客観的に見えるわ。とてもくっきりとはっきりそれを表しているように見える。……その場でのアラビア数字の最高点がそこに示されて光っているだけで、……その評価には、客観性があるように見えるわ。……とても単純で、解りやすくて美しく、素晴らしく見えるわ。
言葉での評価は、とてももどかしくて、はっきりしていなくて、……疲れて仕方ないわ。はっきり言って欲しいと、……目を滑らせてしまう方ばかりかもしれないわ。わかりづらいし、そこまで人は暇ではないの。忙しいのよ。ややこしいの。だって、言葉では一面の視点しか表現できないのだから色々色々、違う視点まで目を通して思考しなければならないの。それに、自分の考えも合わせて考えなければならないし、……とても疲れるの。やってられないわ。それに、嘘を書く人もきっといるわ。真実ではない可能性もあるの。
『……でもそれは、点数評価でも、同じよ』
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