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白騎士は黒い狼に恋をする  作者: ユミエリ
第1章 白騎士は黒い狼に恋をする
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第4話 白騎士と親友の雑談 前編

とうとう、クロードの幼馴染みの白騎士の隊長登場だ!

クロードは騎士の詰所にて、ヴェルスと二人、白騎士の隊長のシリウス・コードの執務室に来ていた。


一応の報告もかねて、話していたら途中、急にため息を漏らし


「そんなつまらん報告は面白くない、なんかないのか? こう! クロードに、気になる女性が出来た! とかさあ~~」


ムスーと片側だけ、頬杖をついてつまらんとか、もっといいネタ持ってこい! とか、何処の我儘小僧だ! 貴様は!


眉間がピキっと引き吊るが、今は上司だ、我慢しろ、俺!


俺は咳払いを一つすると、こいつならこの箱に興味を持つだろう? と踏んで、箱を取り出し見せる

すると、先ほどのつまらなそう表情ではなく真面目モードになった。

よし! こうなれば、話がスムーズに進む


「それは、なんだ? 見た限りは何もなさそうだが?」

「隊長が調べると引き受けた。結界の歪みの原因の奴だ、ヴェルスが見つけてくれたんだぞ」

「そうか、ヴェルスありがとな!」


グッジョブと親指を立てて答えるヴェルス

シリウスはそっかそっか! と納得しつつ

うん、ヤバイ、今シリウスの真面目モードが切り替わるな


「とまあ、それはいいから。歪みの原因を見てくれないか?」

「あ! そうだったな。」


そう言うとシリウスは目の前の箱を開けると中身を取り出した。


「これは、メダルだな。それも古代の遺物だ、また変わった物を媒介にしてんだな? あと、裏側にも呪文式が刻まれている」

「そうだろうな? 妙に気持ち悪い歪みだったからよ。それ役に立つか?」

「ああ! 役に立つか? じゃなく役に立たせるさ、色々とあいつらどもと議論してやるからよ!」

「そうか。ところで、歪みはあれ一つなのか?」

「さあ? わからん。でも、俺はまだある可能性の方が多いにあると思っている」

「勘か?」

「まあな、それにこのメダルを見る限りは。最初から見つかる様に細工していた感じに思えた」

「なるほどな」


さすが仕事モードのシリウスは、頼りになる

頭の回転も機転も真面目なくせに、なんで不真面目なんだろうな?

まあ、昔ながらのダチだから理由は、知ってんだけど

俺に丸投げしてくるからな、こいつは


「ローズ宰相にも、知らせるつもりなのか?」

「ああ、ローズ宰相殿はこういう物に詳しい方だ、色々と意見を貰えると判断したからな」

「┄┄まあ、お前がそう判断したならいいけどよ」

「クロード気にしないでいい、少し苦手な方だが報告ぐらいは、大丈夫だ。」

「ふーん、ならいいけどよ」


そのあとも、色々と報告や意見を出しあった。

途中、赤騎士のヴェルスが近くのソファーで寝てしまった

が、シリウスは咎める事もなく、黙って見つめ

ていた


まあ俺も気になる事でもないし、どうせシリウスの事だから弟でも可愛がってるつもりなのだと判断できた。


シリウスには、可愛くない弟がいるがこれはいつか何処かで来るだろ。実はそうとうの素直に慣れないブラコンなんだよな、とうの本人は嫌われてると思ってる

シリウスが誰かしらに恋したら、面白くなると推測できる


◆◇◆◇◆◇◆◇


シリウスの真面目モードは唐突に解除される

クターと机に突っ伏し、俺にだらけた声で


「なあ~~、仕事終わったし~~。本当に面白い事ねえーの?」

「は? ない」

「えー! 嘘だ。俺、知ってんだぞー! 昼間ぐらいに、女性と抱きあってたの見たし~~」

「は? はああ!?」


な! なんだとーー!!

あれ?見られてたのか!?

そういえば、シリウスの奴も市内に来ていたんだったな!

┄┄┄┄┄逃げていたな、俺から。


でも、いつ見やがったんだ! と問い詰めたい気持ちを我慢して執務机に両手をつき、誤魔化そうとした。


「言っておくが、あれはぶつかった事であって! 助けようと、あんな抱き合った状態になった、だけだ!!」

「ふーん、そのわりには、見つめて『綺麗だな、あんたの瞳!』って言うかね? まるで┄口説いてるようだったけど」


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