第3話 黒い髪の少女と白騎士 ①
騎士の食堂にて俺ことクロードは昨日の夜の事を思い出すたびに口許のニヤニヤが止まらず、俺の前を通る騎士がこいつ大丈夫か? と訝しげているが、そんなの今の俺は機嫌がいいため気にならない
あー! あの毛並みマジで気持ち┄┄良かった。想像以上の柔らかさも、撫でるたび艶が出る黒も俺を魅了するには、ドストライクの好みの犬なのだ! 手に入れたい
でも昨日のあの行動で警戒させた
なら信頼関係をきずけばいい┄┄そう思い昨日はあのまま、身を引いた
だが、しかし昨日触ったせいで、物凄く触りたい衝動が抑えられない。
手をワキワキと動かし、妄想をしたのち口許がまた、ニヤニヤする
はたから見たら変態のようだが、そうでもしないと変な事を口走りそうなんだよな
そんな俺の前に、食器がおかれ
「なにを気持ち悪い事をしてんだお前は!」
声がした上方向を見たらリュウセイが前の席に立って、呆れような表情をみせている。
俺はまあ、多少なり見られたくない奴と会ったと思うが顔には出さんようにして、一度咳払いをし
「話しただろう2日前に、黒い犬を見たと。┄┄昨日、触ったんだ! 柔らかく、フワフワで撫でるたびに黒い毛並みに艶が出るんだ! スゲー気持ち良くてな。昨日の今日なのに感触が忘れられず、今に至る」
また、ニヤニヤするとリュウセイは椅子に座るなり
「いや、話が見えんのだが、一応話を纏めると今のお前の奇怪な現象は宿舎の部屋で話していた犬を、昨日触ったということなんだな!」
「おう! そうなんだ」
「┄┄┄┄はっきり肯定するのか?」
「うん? 何か、問題でも、あるのか?」
「問題ありすぎだ、お前は一応なりに副隊長だろう、威厳を持たないといけない立場なんだ。それが、なんだこんな公衆の面前でニヤニヤと、恥ずかしい。だいたい前から言ってるよな、お前は!┄┄┄」
はいお説教モード発動してしまいましたね。
時間がかかるのでリュウセイの自己紹介をしよう
こいつの名前はリュウセイ・コウヤで東洋から来た人物
で髪の色合いは青く瞳は茶色で、どうもハーフだとか言っていた。あと、青騎士の隊長なんだぜ
こいつは騎士宿舎では同室であり、同期なため気が合うのだが、時々俺が今のように立場で変な行動をとるとお説教
が発動するんだな、これが! 説教長いから見られたくなかったんだかな、自業自得なため大人しくしてるが
「┄┄┄┄わかったか!」
「はい! 反省してます!」
じとーと睨まれるが、やっと説教が終わったことは顔にたさず頭を下げておく。するとだいたいリュウセイは許してくれるからな
「まあ反省してるならいい、それより今日の予定聞いたか?」
ふ、チョロイなと思っていたら。
突如の話題変換には? という表情をすると、リュウセイは頭を抑えてため息をついた。
「シリウスの奴まだ、伝えてなかったのかよ!」
「なんだ? どうかしたのか?」
「実はな、今日┄┄┄┄」
俺はリュウセイからの言葉に、マジで隊長に殺意がわいたのだった!