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白騎士は黒い狼に恋をする  作者: ユミエリ
第1章 白騎士は黒い狼に恋をする
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閑話 偶然か必然か変態か?ーメリア視点ー前編

黒い狼のメリア視点です。

何故にクロードの所にいたのか?

どのような行動をとっていたのか?を書いてます。

あと長くなりそうなので前編と後編となってます。

昨日は、お父様に撫でられたまま寝てしまいました。

てっきり、怒られると思っていたものの、ただ心配していたんだと思うと罪悪感が拭えません。ですが、なんでしょ

う?


私の本能かもしれませんが、昨日の月明かりは本当に気持ち良かったのです!

だから今日も出掛けたいのですが、抜け出すことはできるか不安です。

だって侍女のミラが私を見張ってるんです


普通に見てるだけなのに、後ろめたい事をすると、こうも人の目が気になるものだと知りました。


「ねえ、ミラ。今日ね┄┄」

「だめです!」

「え? まだ、何も言ってないわよね私?」

「言わなくてもわかります。どうせ、夜に獣化して散歩したいとか、言うきなんでしょう?」


うっ! バレバレです。

私? そんなに顔に出ているのかな?


ペタペタと顔に手を当てるとミラはため息を吐き


「お嬢様! 私があなた様に仕えて何年たってると思ってるんですか! 10年ですよ! 些細な動作を見ればわかります、それに旦那様から、獣化して外出しようとしたら止めるように言われていますから。」

「どうしても、だめ?」


ミラが私の事を大事に思っての言い分は嬉しい、でもお父様の姑息な手段でミラを利用することに、ちょっとイラッとした。


そういう手でくるなら、私だって手段は選びませんから

大事に思ってくれるのはいいですが、今日も月の魔力が高いのだ。私の魔力のためにも、これだけは譲れないのです。

上目遣いをしてミラを見る。私の事を妹のように思ってくれているミラに甘え攻撃です


「お嬢様、その顔はやめて下さい。可愛いすぎます!」

「だって、見逃してくれないんだもの。」

「もう、確信犯ですか!┄┄わかりましたよ。ですが一つよろしいですか?」

「うん、なに?」

「夜に外出を出来るようにはしておきますけど。人に獣の姿ではけして会わない気づかれないを、主に心に留めて下さい、いいですね!!」

「はーーい。」


ミラの忠告は最もなので返事をしたら

ミラが人指し指をたてて、真剣な表情をし


「本当に、守って下さい。お嬢様のためなんですから!」


と再注意されてしまいました。

ひどい、そんなに約束破ってないのに!

でも私の秘密はお母様の危機にもなるのだから

きちんと守って見せるもの┄┄


「うん、ミラとの約束だね!」

「はい!」


お互いに笑い約束をした後、朝食を食べてから

ミラと抜け出す計画をたてて朝の時間を過ごした。


◆◇◆◇◆◇◆◇


ほんわかと暖かい気持ちで昼下がり部屋の窓際で日向ぼっこをしていると、部屋をノックする音がした後


「お嬢様、お客様のライナ様がお見えになっておりますが、どういたしますか?」


ドアの前からミラの声を聞いて、ライナの名に私は窓際で嫌そうに返事をした


「えー! アイツが来たの? なんで! 約束してないよね。帰ってもらって面倒くさいから」


すると突如として、扉が勢いよく開け放たれる

私はビクッと体を跳ねて扉を見るとそこにはライナルド・ハーシュが立っていた。

とてもとても機嫌が悪い顔をして


こいつは私の幼馴染みで完全な獣族の血統を持っている。

普段から仲が良いが、時々不機嫌なときがあった。


特に男性と会話してたり、知らないオスの匂いがしたときなど、そんなときスキンシップが激しく鬱陶しい

独占欲なのだと、わかるが愛を囁く意味がわからない


ちゃんと私以外に女性は沢山いるのだから、その中で番を探せばといつも言っている。

まあ、そのあと凹んでいるから、もっと意味がわからなかったりするんだけど


さて、現実逃避はこれくらいに、しておきましょうか

立ち尽くしたままのライナに声をかけませんと


「ライナ! そんな所で立ち尽くしたままだと通行の邪魔よ、入って来たら?」

「いや、いい。 それよりお前がここに居たことが、俺には安堵できたんだ。」

「え? どういうこと、なんで私が部屋にいることが、ライナの安心感に繋がるの? 意味がわからないんだけど?」


理解力が乏しい訳じゃないから、聞いたのに

ミラとライナが一緒になってため息をついて、あきれた表情をされた。 何故?


「お前は知らないのか、いま市政で噂になってることを」


噂とな? 今日は部屋から出てないし

学校もお休みだから、知らないかも。

うん? ただ、私が気づいてないだけとか?

チラッとミラを見ると私の思った事が伝わったのか

コクりと頷かれてしまいます。


「やっぱり、知らなかったか!」

「うん。 市政の噂って、なに? 教えて!?」

「┄┄わかった。なら、部屋に入っていいか?」

「別に、いいよ。」


ライナは部屋に入ると近くの椅子に座ります。

私はミラにお茶の用意を頼み、ライナのいるテーブルの場所に行って椅子に掛けた。

そのあと、順序を踏まえて話してくれた。


「実はな、父上の情報なんだが、黒い獣が人を襲う事件があるらしいんだ。 それで、メリアかとローズさんに昨日、聞いたらしいんだ。まあ父上も違うと判断していたんだが一応な」

「そっか? だから、昨日┄部屋に来たんだねお父様は」

「だから! 俺は心配で、来たんだよ。」

「うーん? でも、なんで王都に? 確か結界で守ってた筈だよ! それに、私と同じ獣の癖に悪い事するなんて、許せないんだけど!」

「あっ! そっか、私が止めてあげればいいんだ!」


ガタッと椅子から立ち上がり、ガッツポーズのように握りこぶしをつくる私に、ライナが全力で手を振り


「やめてくれ! なんのために、父上が内密に調べてると思ってんだよ。やるなら、尾行だけにしろ!

怪我したら、心配するだ┄┄ろ┄┄ローズさんが!」

「そうだね、お父様に心配させたら、いけないもの。

┄┄わかった。尾行だけにするわ」


まさか、ライナが私の意見に賛同してくれるとはね

でも尾行とは、探偵小説で読んだ探偵見たいで面白そう

ふふ。と口許が緩みます。


「なに、煽ってるんですか、ライナ様!」

「ごめん、だって俺が心配してる事伝わらないし、本当に無茶するだろう! だから、尾行ぐらいは┄┄」

「そう┄ですね。」


この時ライナとミラが互いに、ため息をつかれていたなど

私は尾行での対策で胸がいっぱいになっていて、きづくことはなかった。


新キャラ登場です!メリアの幼馴染みで、メリアに思いを寄せているが、頑張ってアピールる健気な奴です。

読んでくれて、ありがとうございます❤

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