表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白騎士は黒い狼に恋をする  作者: ユミエリ
第1章 白騎士は黒い狼に恋をする
15/102

第7話 夕闇に潜む空葉の果実

前半はメリア、後半クロード視点と

なってます。

治療院を出て、お父様の解毒ようの空葉の果実を取りに、禁忌の森へ走った。


禁忌の森は人が侵入すると周囲に広がる魔素が原因で、体内に魔力が蓄積し魔力酔いが発生してしまうため

魔力のあるなしに関わらず立ち入りを禁止されている。

あともう1つ、立ち入りを禁止している事がある、それは魔獣の存在、

魔素の魔力が魔獣の栄養素となり、

桁違いの魔物が生まれていたりする


魔物は人の精気や血肉を好み食らう存在、相手をするにしても、ランクが上のSランクかAランクぐらいで倒せる、騎士ならば相当の強さがないと倒せるものではないほどに強い


そこに私は到着して、立ち尽くす

禁忌の森は入口は薄暗く不気味で体からは普通に警戒音が鳴りビリビリと身震いをしてしまいます。


ゴクリと唾を飲み込むと、意をけして森の中へと入る


すると進んで行く中で体の周囲に舞う魔力が私の中に入ってきて、とても気持ち良いと思えてしまい、最初の恐怖感がなくなってきていた。


進んで行く中で大事な警戒心は、とても大事なはずなのに、どうして恐怖感がなくなっていくのか疑問符が浮かぶけれど、今は空葉の果実を見つけて終わないと、と考えを切り替えて奥へ、奥へと進んでいる中で

私は気づいていなかった、魔物がいるはずなのに、恐怖感で警戒心を研ぎ澄ましていないせいで、周囲にいる魔物に囲まれていることに


◆◇◆◇◆◇◆◇


その頃のクロードはシリウスに行くべき場所の指示を受けて、禁忌の森へと向かっていた。


距離的に2キロ、時間的に30分か?

まったく、一番面倒臭い場所を指定しやがって


禁忌の森は、俺の遊び場所だから良いだろうとか言いやがって、まあ確かにその通りなんだが


面倒なんだぞ、あの果実は見つけるの?

はあ~とため息を溢し、気楽な気分で進んでたどり着いた俺は、入口に不可解な足跡を見つけた。しゃがみこみ、足跡を観察すると獣の物だと気づき、新入りか? と疑問符が浮かんだ。


でも、新入りが入って行くと、結構気が荒い奴に絡まれないといいけどな。


うん? なんだこれ?


俺は立ち上がるとき、1つの違う足跡を見つけ近づくと、そこには人が2名~3名の足跡を発見した。


不法侵入? 冒険者? 嫌違うな、この足跡はハンターか! また性懲りもなく魔物の毛皮目的ってか? 死ぬの恐くないのかね?


はあ~と息を吐いて、禁忌の森の入口に入ると

俺の中へ魔素が侵入しようとするが、俺の周囲を避けるように霧散していた。


早速か、嫌だね。魔素が散りやがる、嫌われてるのかね。まあ、おかげで魔力酔いしなくていいけどさ!


それにここの魔素の魔力はちょっと、達が悪いんだったな、ここの魔獣は体が慣れてるからいいが、侵入者や新入りには恐怖感を無くさせ周囲を警戒させない幻覚を見せてくるからな


「ぎゃああああああーーー!!」

「な、なんだあれ!うわーーー!!」

「聞いて無いぞ!クソーーー!!」


早速、魔物に襲われとるし、助けてやるか。

俺は探察スキルで場所を特定し、木の上にジャンプをしたあと、木々の上を駆けて侵入者の場所に行った。


侵入者は少し開けた場所で、背中合わせになり長剣や弓・大剣を構え、周囲には大型のベア・ウルスの熊型魔獣が五匹いて、囲まれていた。


やけくそに武器を振り回す細みの男、少し大柄の男に優男が文句を言うシチュエーションに、助けてやる気を削がれる、見捨てたい。ダメかな?

ダメだよな、仕事上に民間人を助けよとかあるし┄┄でもなあ、あいつら毎度だし! 見てようかなあ~


木の上でそんな事を呟いていたが、頭を掻いて飛び降りると、3名の男達に挨拶した。


「よう、また来たのか? あんたら暇なのか、毎度毎度、俺に助けられて?」


3名の男達は、俺に気づくと一斉に「げっ!!」と呻くと、仲良く背筋を伸ばし腰を折り「助けて、下さい」と泣きそうに言われ


「やだ!」

「「「そんな!?」」」

「って言ったら、どうする?」


ニヤニヤして俺が言うと、グッと顔をしかめられ、悔しそうにした表情をされ俺は気持ち的に

楽しくなった。


「今は、君達の悔しそうな顔を見れたから、助けてあげるよ、目を積むって耳を塞いでな

俺の攻撃を受けるぞ」

「「「はい!!!」」」


そう言って素直に従うハンター3名に、俺は苦笑が浮かんだ。

プライドねえのかね、┄ないから同じ事を繰り返す馬鹿なんだな。


「ううう、があああああーーー!!」


うわ、こっちはこっちで魔物が怒ってるし、面倒だな、本当に!!


俺は手首に力を込めたあと、スッと目を瞑りすぐに目を開けると、足を駆け出し俺の愛剣を抜くなり、五匹の魔物を瞬殺した。


ふうーと息を吐き、目もとに手を当て


「やべ! 魔力制御レンズが外れてやがる、結構気に入ってた色だったんだが、まあいいか。どうせ力を解放したら魔力レンズ壊れるもんな」

「でも、スペリアには怒られるかな」


さて目を瞑ってる3名を捕縛しておくか。


カシャカシャカシャ


3名の手首に手錠を嵌めたあと、目を開けさせると、毎度の光景ができあがり、ぎゃあぎゃあと3名が喚いているが、無視して近くの木にくっつけておく、この手錠は木にくっついてくれるため、これも毎度のことだ


「じゃあ、俺は急ぐから、そこで反省しな。きっと夜中の恐怖感に蝕まれるだろうけど、がんばれ!」


そう3名に手を振り、俺は仕事に戻る

走って駆け出したとき「ちくしょーーーー!」とか叫び声がしていたが、きっと空耳だろうと判断したあとに、空葉の果実がある場所に行く事する、もうすぐ条件も揃うから急がねえと


◇◆◇◆◇◆◇◆


空葉の果実の場所は、禁忌の領域の森の守護をしている樹木があり、不思議な雰囲気を纏い聖なる場所として有名となっている


樹木の大きさは全長百メートル樹齢は1000年と長生きで、暖かい空気を森全体に流し入れた木だ。


さてたどり着いたはいいが、まだ時間的に余裕があるなと思っていたときだった


樹木の近くに影が指した。


なんだ? と目を擦り、影の近くに歩いていたら

俺は驚いた!

そこにいたのは、傷だらけの黒い犬が横たわっていた。


「なんで、こんな所に┄┄いるんだ!?」


綺麗な毛並みも、血に染まり荒く息を吐いている状況に、俺はゆっくりと手を触れた。

息はしている、呼吸は荒いが出血が酷い。

俺は急いで近くにある薬草を掴み黒い犬の傷口に当て自分の異空間から包帯や布を出し犬の体に巻きつけた。


すると呼吸は安定し落ち着いたように

寝息をたてていた。


俺は犬の横に座りホッと、安堵の息を吐いた

でも俺は動揺し、心臓はすごく早鐘を打ち苦しかった。

なんで、久しぶりにあったのが、こんな場面なんだかな?


心臓に悪すぎだ。

まったく┄┄┄


片方の手を犬の顔に当て撫でたあと苦笑した


「新入りにここは、やめとけ。危ないからな、なんで野良なんだ、結構綺麗で触りごごちもいいのに、いっそ俺の所に来ればいいのにな?」


もう一度触れたとき、何でか何処かで触った気がした。昔に?


そんな事を思い出しかけた瞬間だった

急に殺気を感じた俺は、探察スキルを発動すると二匹の魔物が近くに感じ、フッ! と口角をつり上げた。

そうか、犬をイジメたのは貴様らか、ぶっ殺す!!!


俺は犬から離れたあと、スピードを上げて二匹の場所へと飛んだ。


◇◆◇◆◇◆◇◆


犬を襲っていた魔物は、糞弱くて犬を傷つけたぶんの報復はきっちりとし、ぶっ殺していた。


あーあ、白騎士の制服が赤くなっちまったな


俺は髪に着いた血を拭うと、生活魔法で浄化したあと、空葉の果実がある場所に戻った。


丁度戻る頃に、条件が整い始まった。

俺は犬のいる場所にいき横に座ると、上を見た

すると森の木々がざわめき始め、樹木の木が煌めきだすと夕闇の森は明るくなると、キラキラと星屑が散り、樹木の木に実がなった


空葉の由来は空の煌めきに葉が力を蓄え、果実を実らせることから名付けられた。


俺は風を使い実を落とし、俺の側へ移動させた。


これで1つそろったな。

異空間に空葉の果実を仕舞い、俺は犬を抱きかかえたあとに。自分の騎士宿舎に連れていく事にした。安全性もあるが、心配で離したくなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ