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ぼくと都会の静かな場所  作者: 空色
3/5

死の美学

どうもどうも、急いで書いたので不備がありそうですが見せたかったので投稿しましたw

明るい世界観と正反対の主人公。求めてた通りのシナリオになってきましたw

コメントや評価してくれるとほんとうれしいです!!!

あまり気分もよくない普通の曇り。全体的にじめっとした街をぼくは幼女と歩いていた。

「あ、今変なナレーション入れたでしょ」

「いや、何のことかな?」

もしかして理想の世界の管理人ってことは俺の心も読めてるのかなんて思いながら散歩を楽しんでいた。

っといってもこの街には子供が見て喜ぶような場所があるわけでもないしただただ堂々としただけの街並みと

その街のせいで少し汚れてしまった川があるくらいか。

「どこか行きたいとこあるか?」

正直ぼくは降参だった。

なんせこの街に魅力を感じていないからだ。

【社会】という色に濃すぎて、そして少しすさんでいて混ざることのできない色を今か今かと無理にでも溶け込ませてやろう

押しつぶしてやろうと堂々としている姿の象徴な気がしてこの街にいるのもあまり好きではなかった。

そんなことをつい考えていると突然の痛みがぼくのほほを襲った

「何暗い顔してるの?こんなに超絶かわいい私と一緒にデートで来てるんだから少しは楽しい顔しなさい!!」

そんなことを言いながらさくらがぼくのほほを抓っていた。

「いたたたた!!!わかったわかった。それで、どこ行きたいのか決めたか?」

「遊園地!!」

「ねーよ」

「動物園!」

「遠いからいやだ」

「じゃあ水族館?」

「お前はゴールデンウィーク中の水族館ほど恐ろしい場所を知らないのか?」

「全部だめじゃんか!!」

とまぁこんな感じでイチャイチャしている中歩いていると汚れた川にでた。

「なら、この川に沿って歩いて行こうよ♪」

「まぁいいよ、別にそんなに広い川なわけじゃないし」

「やった!!!」

子供は単純でかわいらしいものだ。

そしてこの川は周りに木が生えているので木陰にもなっているし、まぁ散歩にはちょうどいいスポットといえるだろう。

「あ、なんか飲むか?」

「じゃぁコーラ!!」

「了解了解。買ってくるわ」

と、こんな感じで僕のお散歩が始まったのであった。


昨日ほどに川の周りに人もいなかったしちょうどいい感じの温度ですがすがしくほんとに散歩日和だ。

さくらはというと、今は鳩を捕まえようと必死だった。

「まてー!!!私の幸せー!!!」

「その幸せはみんなの幸せだ、独り占めするな」

「いや、捕まえたやつの幸せなの!!!」

おいおいあんた理想の世界の管理人さんなんだろ?

いいのかいわば天使とか神とかそういうポジションの人間だろうあんた、キャラぶれてないか?

「うにゃー!!!」

「あまり走りすぎるなよーこけてケガするし」

「大丈夫大丈夫~どんなにこけても私は怪我することないのーだって私はあなたの理想なんだもん~」

お前は普通の子供なのかそれとも違うのかどっちかにしてくれよ。

まぁいいさ、にぎやかなものを苦手としてきた僕の理想の一部がこの元気な女の子とかなり不思議な感じだが

心のどこかで一緒にこうやってくれる子を求めていたのかもしれないななんて思いながら汗まみれになって鳩を追うさくらを見ていた。

「そろそろ作業したいから帰るぞー」

「えーおなかすいたー」

「はいはい、どっかで飯買ってからいくぞ。」

「わかった!!」

そんなこんなで僕はコンビニによってサンドイッチを買ってから公園に戻ることにした。


公園に帰ってきたのと同時に雑音は消え、さっきまでじめじめしていた湿度もさっぱりとした心地いい風と共に

まるでクーラーをつけた自分の部屋のようにすがすがしい環境になりいかにもこの世界自体から

「先生!!お仕事頑張って!!」

言われんばかりのふるまいを受けている。

ベンチには昨日なかったはずのパソコンを置くのにこれまたちょうどいい感じのテーブルと

日光をさえぎってくれる屋根まで完備されている。

ほんとものすごく便利な場所だなおい

「はぁ~私疲れたからねんねしていい?」

「あぁかまわないよ。今からは小説書くだろうし」

さくらはうとうとしてぼくのひざ元で眠りについていた。

眠りを妨げないように僕は静かに作業を始めた。

この理想を求めたキラキラとした明るい世界で僕は薄汚くドロドロとした世界を描こうとしていた。

今回書いているのは推理小説である。

主人公はもちろん探偵役の人間なのだが僕の作品に出てくる犯人は復讐の念や狂気に満ちた人間を描くのでたまに

そっちが主役なんじゃないかなんていう人もいるような作品だ。


【死は美学】


これが僕の小説のテーマである。人が死ぬときや殺すとき人は生きているときより数百倍いろんなことを考えて行為に出ると思っている。

自殺をする人間にだってそこまでのドラマがあるし、人を殺す人間にだってそこまでのドラマがある。

死というものに芸術を持ってい生きるからこそ人は生きようと考える。

生きるというのはある意味死ぬことなのではないかとも思う。

人は感情を持てるからこそ

小説を読む。歌を聞く。喜劇を求めるし、悲劇を求める。恋をする。そして生きたいと思うし、死にたいと思う。

だから人は面白い。汚いし、きれいだから。

でもその人間がまるで天からつるされたひもを着られ動けなくなった操り人形のように動けなくなって

何も考えられなくなる「死」が美しくないわけがない。

これをテーマにしている小説を書く人間が正常なわけがない。

しかもこれに登場人物を憑依して書く書き方をしているんだ普通の人間が一般人に愛されるわけがない。

だから、こんな世界が出て焦っているがこんな環境がうれしいのだ。

マックスで自分を出せる部屋以外の場所、こんな解放感はない。

まるで異常な性癖を持った人間が公園で全裸になるみたいなもんだ

ありがとう理想の世界。僕は心の底からそう思った。


作業はだいぶ進んだ、もうストーリーもだいぶ進んだ。

いつの間にかあたりは夕方になっていた。

「そろそろ帰るか・・・ってまだ寝てるし」

さくらはよだれをたらしながら寝ている。

「おいさくらー俺はもう帰るぞ」

「・・・ぞ!!!」

「ぞ?」

「あ、えっと・・・何でもない」

「何の夢を見てのぞ!!!なんだよ」

「うるさいなぁ!!てかもう夕方じゃん小説書き終わったの?」

「まぁぼちぼちって感じかな?」

「ふーん、ねぇ一つ聞いていい?」

「なんだ?俺はもう帰るぞ」


「なんで人を傷ついてるのを見て人は喜ぶんだろうね」


その純粋な質問に僕は何も答えることはできなかった。

今回はぼくの小説へ思っていることなんかを入れてみました。

さくらちゃんかわいいですよね。

笑顔が似合いそうですよね。

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