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ぼくと都会の静かな場所  作者: 空色
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理想の世界

初めましての方が多いと思いますのであいさつさせていただきます。

私の名前は空色(そらしき)と申します。

普段がyoutubeで別の名前でゲーム実況をしております。

小説やシナリオを書き出したのは4~5年前からですかね。

普段はミステリーやスプラッタものを書くのですが今回の作品はかなりかわいいもの?

担っていると思います。

このサイトでは異世界ものが多い印象なのですが、よければ見ていただけたら幸いです

ツイッター>>>@313evils

心地よい風、今年はどうやら猛暑日にもならないようだ。用事もなくただ時間が過ぎていくだけのゴールデンウィーク。

今日も12時くらいにぼくはおきた。ゴールデンウィーク2日目の何もない朝、というよりは昼。

はぁ、どうしよう、金も一緒に遊ぶ友達もいない。残り4日もあると考えるとうれしいというよりちょっとした虚無感すらも感じていた。

ゴールデンウィークの前に飲み会に行ったのがいけなかったのか、それとも先月スロットを打ちすぎたかな・・・

なんてことを考えながら時間が過ぎていった。

「そうだ、今日は外で作業をするかな」

そう思うといつの間にか町を歩く用の服を着ていた。

その辺にあった真っ白なジーンズと、服に興味のない僕にはもはやこれがなんなのか説明のできないTシャツ。

周りからは不思議だと思われるであろう衣装を身にまとい、今日も

自分の世界に入るために少し大きな音量でイヤホンから流れる音楽を聞き玄関のドアを開けた。


ぼくは都会がきらいだ。

なんせ自分の色がきれいに出せないからだ。仕事場でも遊んでいるときも自分の色が出ていないと思ってしまう。

誰かの色に染まるのが嫌だ、だけど染まっていないと生きていけない。

だからぼくはぼくの色を出すために小説を書いている。

だが、たまに「そと」に甘えたくもなる。部屋を檻に例えるなら、外に出たいという欲は動物ならでないわけがない。

そんな哲学者みたいなことを考えながら自分の世界に入り込める「そと」を探していた。

休みのはずなのに忙しそうに走っている車や電車の音、休みだからという理由だけで馬鹿みたいに群がっている人の声。

全部が全部うっとおしいほどの雑音・・・うざいんだよ。

こんな都会でも静かな場所がほしい。もちろん、ここだ!!と思えるところなんてすぐに見つかるわけがなかった。

どこか適当に公園でいいだろなんて思う人もいるだろう、だがそれではいけない。

最近の公園はやたら道路が近い、さっきも言ったが作業中は車の音というのはかなり迷惑なものなのだ。

それに、家族連れや子供たちがやいやいとうるさい。人がシリアスなミステリー小説を書いているときに幸せな描写を見せられるのは

だいぶ迷惑なものだ。

もっとケチをつけるのであれば最近は、ベンチだけしかないところが多い。なぜ屋根をつけない?熱中症対策はしないのか?

喫茶店ならどうだという人が今度は出てくるだろう。

小説家が喫茶店で作業をしているなんて小説でしかありえないことだ。

人間なんて冷たい動物が長時間作業する小説家なんかを店に入れたいとおもうか?

ぼくがもし店主ならもちろん入れないだろう。入れるとしたら繁盛していない店くらいか。

今度は図書館なんてどうだと言い出すだろう。はぁ、これだからわかってない。

喫茶店もだが僕は外で作業がしたい。それに時間によって人の数がバンバンと変わるようなところで作業がしたいだろうか。

しかも、最近のクソガキは人のプライベートをちらちらと覗いてくる。

あれはだいぶうざい。

なので僕は「そと」を求める。それも付き合う女性を選ぶよりもかなり慎重に。


そんなだいぶ「変人」であるぼくは、適当にコンビニにより、近くにある川のほとりを適当に歩いていた。

今日は「みどりの日」というらしい、さっきニュースでやっていた。

案の定木や花なんかのフェアーをやっているようだ。

普段の静かな川のほとりなどはなく、賑わいを見せている・・・川の音すら聞こえない。

ここで僕の第一候補が消えた。まぁ、川の近くでパソコンをカタカタしている人間がいたらだいぶ惹かれると思うし

太陽の光が水に反射してまぶしいからもともと作業なんかに向いてるわけがない。

そんな「理由付け」をしたところでまた別の候補を探しに行った。

第二候補は少し大きな横断歩道を渡ったところにあるベンチと木と石碑がある場所。

ここなら安心だ、家にも近いし最悪雨が降っても多少は木がカバーしてくれる。

しかし、どうやらここもイベントの真っ最中。しかもカップルたちが知りもしない石碑をバックにパシャパシャと写真を撮っている。

もちろんこんな場所不採用だ。

あぁ、やっぱりこんな都会じゃ静かなところなんてないのかと思いながら来た道を戻る。

今度はさっきとは別の道に行ってみることにした。


いつの間にか午後4時くらいになっていた。

今日はどうやら作業はできないなと思いながらトボトボ歩く。

目の前には電車が通る橋があった。

今のぼくにはその橋があるだけで嫌味にしか感じられなかった。

少しむかつきながら橋の下を通ろうとしたとき橋の横に公園が見えた。

公園というか滑り台とブランコとベンチがあるだけの遊び場のようなものだった。

さすがに2~3時間ぶっ通しで歩いていたぼくはだいぶへとへとでとりあえずそのベンチで休もうかと思い公園に入った。

その時である、とても不思議なことが起きたのだ。

公園に入った途端、さっきまでうるさかった車の音や電車の音が遮断されたのだ。

ぼくはとても驚いた。まるでここだけ防音のドームで包まれているかのような静かな公園だ。

「なんだここ、どうなってるんだ」

ぼくは小説家のくせに語彙力が全くない感想を言った。

唖然とする僕に向かって一人の小さな子供が笑顔でやってきた

「あははは、お兄ちゃんこんにちは!!」

「こ・・・こんにちは」

おいおい自分よ、こんな子供にまでコミュ障を発揮してどうする。

「やっと見つけてくれたんだね♪ようこそ私のお城へ!!」

「お、おしろ?いやいやどう見たって公園だけど」

「うーん、私のお城っていうのは間違いだけどー」

「ま。間違いなんだ・・・」

「正確にはあなたのお城かな?」

おっと待ってくれ、謎が謎を呼ぶ回答本当にありがとう。

なんだこの展開。あれか?よくネットとかで見る突然異世界に飛んじゃいました系小説みたいになっているぞ。

もちろんだが、僕にはそんな特殊能力もないし自分の世界には入りこむが、異世界に入り込んだ経験もない。

「あれあれ?もしかして戸惑っているー?」

「ま、まぁ突然そんな迷信みたいなこと言われても困るかな」

「あーそうか、ちゃんと説明してあげないといけなかったね。ここはね、あなたの理想の世界なの」

「り、理想の世界?」

「そうそう、君は静かで自分の仕事ができる【そと】を探していたんだよね?簡単にいうとその【そと】がここになるってわけ」

ものすごく簡単に説明されたが結局よくわからなかった。確かにぼくはいい環境を求めていた。そして、ここには屋根付きのベンチも

あるし暑くもない。静かな・・・まぁ元気そうな女の子はいるが静かな場所もある。確かに自分が求めている条件がピッタリとそろう。

「いや、考えたけどわかんないな。なんで僕のためだけの理想の世界があるのかさっぱりわかんないな」

「え?理想の世界くらい誰でも持ってるもんだよ?それをみんな探さないだけ」

「そ・・・そういうもんなのか」

「そうそう!!だからここはあなたの理想の世界!!あなたのお城!!」

半ば強引にここは僕の理想の世界だと売り込まれた。

だけど、なぜだか悪い気はしなかった。なにせここは僕の理想の世界らしいからな。

いかがでしたでしょうか?

こういうものを書きなれてないからこうしたいいんじゃない?

というアドバイスがあったらぜひぜひ!!

さてさて、ちょっとずつ裏話をしていこうかなと思います。

実はモデルになった場所があります。

まぁ僕の家の近所なんですけどね。

もちろんこの公園もありますし(ふつうの公園です)

ルートもそのままなので今一番怖いのは

「特定」ですかねw

コメントで「あ、うちの近所かもぉ~」

なんてコメントがあったらちょっと引きますねw

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