NO 8.
三ヶ月近く放置していまいました・・・。
でも小説内では一ヶ月しか進行していませんww
・・・すみませんでした!!
変わった日常
順応していく俺達
それでも笑っている
そうでもしないと壊れてしまいそうだから
「ちょっ・・・おいっ01!!なんで俺のカレーだけ具がはいってないんだよっ!!」
「前回花梨が私のカレーを馬鹿にしたからであります。」
花梨の文句に即答した01。彼女の手元には大きな鍋とお玉があり、そして花梨の手元には具の無いカレーがあった。此処一ヶ月虐められるにも関わらず花梨は未だに大声で喚きとおす。
「いやいやいや!!この間は俺なんもしてねぇのにご飯なかったじゃねーかよっ」
「あれは、棗様を馬鹿にされるような発言をしたからであります。」
「前から思ってたけど俺は呼び捨てで棗は様付け!?その差はなにさーッ!!」
「尊敬の違いであります。棗様の頭脳には私も感服であります。見習いたいのであります。」
今まで黙って話を聞いていた棗がクスクスと笑って“ありがとう、01”と言って彼女の頭を撫でた。すると01は機械的だった表情をほっと緩めてほんのりと頬を赤く染めた。
「なんだよその反応はぁぁぁーーー!!!」
叫ぶ花梨の口に“うるさいであります”と01はカレーを突っ込んだ。
此処はアジトの中でも幹部以上しか入れない特別エリア。
零夜との実践訓練を終えた俺達はエリア内に設置されている食堂で01の作ったカレーを食べる。そのあと、銃の手入れをしてからボスの所へ行き明日の指示を受ける。まあ此処最近は訓練ばかりだが・・・。
平凡な日常に溶け込みつつある非凡。
俺達はそんな環境で生きている。
◇
「隆、明日お前達はステージだ。笑顔を忘れるなよ」
「はっ!!・・・・・・・・えっ!?」
普段どおり朱雀に予定を聞きに行くと、爽やかな笑顔で迎えてくれた。しかし、その口から飛び出た言葉は俺の予想をはるかに上回る衝撃を与えた。
え・・・今とんでもない事を仰った??
「・・・ステージ、ですか??」
「ああ!!お前等は明日デビューする!!」
楽しみだなぁ!絶対売れるぞ、と光が飛び散りそうなくらい輝く笑顔で朱雀は固まる俺に話しかける。俺はただただ朱雀の言葉に信じられない思いを膨らます。
ああダメだ。
頭が真っ白になってく。
妙な浮遊感に足元がフラフラする。
・・・まただよ。なんでいつも俺はこうなるんだよ・・・。
このファミリーに入ってとても驚いたことがある。俺達のファミリー・・・ミリナードファミリーは表向きじゃ芸能事務所ということになっているということだ。
零夜は勿論、そのほかの役員もほとんどが世に出て活躍しているという。そのなかには芸能界にあまり興味の無い俺でもよく知っている人物の名前も多々あった。零夜なんか俺でもしってる名俳優だった・・・のに気が付かなかったのは、彼があまりにもテレビに映る【片桐嶺也】の姿とはかけ離れていたからだったからだ。
俺はただただ驚くばかりだったが、花梨は嬉しそうに叫んでいた。その後、棗に“五月蠅い”と鳩尾に肘を入れられていたが。
俺達も・・・ゆくゆくは芸能界に足を踏み入れることになると覚悟はしていたつもりだった。しかし、マフィアだけで相当覚悟が居るのに、その上芸能界とは・・・。いざこうして、“デビュー”という話が持ち上がると正直怖い。俺見たいな平々凡々な人間が芸能界なんてものに踏み出してもいいんだろうか・・・。
というか、俺は人前に出て何かをするということが凄く苦手なのだ。
緊張とか云々の問題じゃない。何て言うのだろうか――――多くの人に見られていると思うと恐怖で頭が支配される・・・とでも言ったほうがいいのかもしれない。
とにかく俺は・・・ダメなんだ。
棗や花梨みたいに自信を持って何かに一生懸命取り組んでみたい。
前まで全然思わなかったことが、この一ヶ月で強く思うようになった。
今までにない変化が・・・次々と起こって。
少し怖い。
でも、それ以上に俺は期待してるんだと思う。
これからの生活と人生に。
・・・確信はないけど。
俺は、白く染まっていく頭の中で長い長い考え事をしていたのだった。