女子大生の悲劇
とある駅近くの喫茶店
打ち合わせ中の会社員、読書を楽しむ年配者、勉強中の若者…
さまざまな年代のお客がいる。
そんな中で働いている高梨愛衣は近くに住む19歳の女子大生。
黒髪が似合う清楚な見た目で、生真面目な性格。
どんな仕事でも普段から真面目にこなしていた。
ある日…
彼女に悲劇が訪れることになる。
学校が終わり、アルバイトへ行く。
駅に着いたら彼女は、いつも必ず「行く場所」がある。
今働いている喫茶店が人生で初めてのアルバイト先。
「アルバイト中はトイレに行ってはいけない」と思っており
必ず駅でトイレを済ませてからアルバイトに行っているのだ。
この日は、講義が長引きいつもよりも遅い電車に乗ってしまい
駅に着いた時には時間ギリギリ。
トイレに行っている余裕はとてもなさそうな時間であった。
(時間ギリギリになっちゃった…)
(トイレに行ってたら遅刻しちゃうし、終わるまで我慢するしかないかな…)
そう思いながらも、喫茶店へと急ぐ。
なんとかバイトの時間には間に合い制服に着替える。
終業時間までは5時間。
それまで愛衣はおしっこを我慢するようだ。
2時間後…
(結構したくなってきちゃった…)
(最後に行ったのはいつだっけ?)
午前中の講義前に一度行っているが、それ以降トイレに行っていない。
昼食時、講義中も水分を取っていた愛衣の膀胱にはもう既にかなりの量のおしっこが溜まっていた。
「愛衣ちゃん、休憩行ってらっしゃい。」
先輩のパートさんが言う。
「はい。それでは休憩頂きます。」
愛衣はそう言って休憩を取る。
普通であれば、ここでトイレに行っても問題は無いのだが…
(あぁ…おしっこしたいなぁ…)
(でもバイト中だし…トイレ行っちゃまずいよね…)
愛衣はそう思ってしまう。
スマホをいじり気を紛らわせるが、おしっこ我慢はもう限界に近い。
自然と体が動いてしまう。
ギュッと股間を抑え、もじもじしながら我慢を続け休憩が終わる。
終業まで1時間半…
「愛衣ちゃん、6番テーブルのお客様のご注文取ってきて」
注文を取りに行く。
「ご注文な何になさいますか?」
笑顔で聞くが、自然と体が動いてしまう。
(トイレ行きたいっ…!)
愛衣自身、動いている自覚はないが
もじもじ動き、足をクロスさせ、時には足踏みをして我慢している。
「おしっこ我慢してます」と言わんばかりの姿勢である。
注文を聞き、厨房へと戻り注文内容を伝える。
他のテーブルの注文が出来ており、それを運ぶ。
「これ12番テーブルのお客様ね。」
ナポリタンとコーヒーを持って足を進める。
「お待たせしました!こちら…」
笑顔で商品を持ちながら、少し屈んだ瞬間…
ジュッ…シュシュッ…
(あっ!)
限界寸前の膀胱からおしっこが少し出てしまった。
ピンクのパンティには500円玉程度のシミが出来ている。
今までおちびりはもちろん、おもらしもしたことが無い。
だが今は注文の品を運んでいる真っ最中と初めてのおちびりにも
動揺を隠しながら愛衣は言葉を続けた。
「…ナポリタンとコーヒーでございます。」
悟られないようにと笑顔を作るが、引きつった笑顔に見える表情であった。
運び終えると厨房の方へと戻る。
(ちょっと漏らしちゃった…もう限界かも…)
(あと何分だろ…?)
時計を見ると終業まではあと1時間。
見た目からは不自然に思われないように
出来るだけ動きながら作業をするようにしていた。
時には足をクロスさせながら立ち、足踏みしながら作業。
誰もいない時にはポケットに手を入れギュッと股間を抑え我慢を続ける愛衣…
(やっぱり「トイレ行きたい」って言ったら怒られるかなぁ…)
一人で悩み続ける。
制服はタイト目なスカートで
誰が見ても分かるくらいに下腹部が膨らんでいる。
膀胱はすでにいっぱいである。
(でも今はバイト中…!)
(なんとしても我慢しないと…!)
もじもじしながら、注文の品が出てくるのを待っていると
別のテーブルから注文と呼ばれた。
向かっている途中…
シュッ…シュッ…
歩きながらおちびりを続けてしまう愛衣。
「ご注文は…お決まりでしょうか?」
若干言葉にも詰まり、完全に笑顔も引きつっている。
(おしっこ…!おしっこ…!)
「えっと…サンドイッチとコーヒー。お前なににする?」
「私は…ちょっと待ってね…」
足をくねらせ、もじもじしながら注文を待つ愛衣…
ジュッ…ジュッ…
(おしっこしたい!おしっこしたいっ…!!)
パンティにシミが広がる…
遠目では分からないが足にも伝い始めていた…
さっき聞いた注文も、オーダー表には何も書かれていない。
(あそこが使えれば楽になるのに…)
愛衣はトイレの方を見る。
もはや愛衣の頭の中はおしっこの事しか考えられない。
「ここのこれがおすすめで…」
お客同士話している。
(おしっこ…!もう出る…!)
諦めかける愛衣。だが涙目になりながらも限界のおしっこを我慢し続ける…
体をくねらせ、バタバタと足踏みも止まらない。
下腹部がジンジンと痺れるような感覚になってきた。
おしっこの穴がひくついてるのが分かる。
そして、愛衣だけには分かる最大の尿意がおしっこの出口を襲う…
ジュッ!!
パンティで受け止められない勢いのおしっこが溢れ出す…
暖かい水流がパンティの中で渦巻く…
シュワーーーーーーーーーー!!!!!!
「あっ!ダメっ!」
愛衣は思わず声に出してしまった…
思いに反して出てくるおしっこ…
とっさにスカートの前を抑えるが止める事も出来ず
ただただで出続けるおしっこ。
抑えたところのシミが大きくになっていく…
シュィィィィィーーーーーーーーーー!!!!!
ビチャビチャ…
(そんな…私…仕事中なのにおもらししちゃった…)
(それもお客様の前でなんて…)
お客もびっくりとした表情で見ている。
注文を取りに来た店員が突然失禁したのだから無理もない。
シューー・・・・・・
(あぁ…止まらない…)
おしっこが出終わる寸前にパートの先輩が飛んできた。
とりあえず更衣室へ行くように言われ、下がる愛衣。
自分の後処理をしておくように厨房にいた先輩に言われたので涙ぐみながらも「はい。」とだけ言う。
現実であって欲しくないと思うが、おしっこでグチョグチョに濡れたスカートとパンティ見て現実なんだと痛感する…。
19歳にもなって人生初めてのおもらし…
今にも声を上げて泣き出したい気分になる…
小学生時代には授業中に男勝りな同級生のおもらしを見た。
どうやら授業前に友達と喋っているのに夢中になりトイレに行きそびれ
我慢する道を選び、結局出来なかったようだ。
その後の彼女は男勝りな性格もすっかりと身を潜めてしまった。
中学時代には授業後まで我慢は出来たが、トイレの目の前で我慢出来なかった気弱な同級生がいた。
気弱な彼女は、授業中強い尿意を感じたが我慢しつつける道を選んだ。
授業終了まで我慢は出来たが、彼女は立つこともキツイ状態まで我慢してしまっており
トイレの目の前までたどり着くのがやっとで、結局おもらししてしまった。
教室からトイレまでちびり続けていたのだろう。
彼女が歩いた所にはおしっこの印が出来ていた。
高校時代は修学旅行のバスで渋滞に巻き込まれ、クラスのアイドル的な子が我慢できず…というのを見ている。
人気者だった彼女は途中の休憩でもずっと人気者グループにいた。
バスに戻った彼女は、相当な尿意を既に感じていたようだがずっと表向きには隠していた。
渋滞中、ほとんどが寝ている中隣の席だった私は彼女の様子がずっとおかしいことには気づいていた。
数分もしない内に結局彼女はおもらししてしまった。
真面目な性格の愛衣は見るたび
「前もって行けばこうなってないのに…」
「おもらしする前に言えばいいのに…」
「どうして我慢出来なかったんだろう…」
心の中ではそう思っていた。
今回初めて自分が
行けない、言えない、我慢出来ない
という状況で自分がおもらししてしまい
今まで見てきた同級生達に申し訳ない気持ちが湧いてくる…
愛衣のおもらし事件後…
お客様を別の席へと誘導し、ご注文取りもパートの先輩が対応した。
そして更衣室へとやって来たパートさんが
「愛衣ちゃん、ずっとトイレ我慢してたならどうして行かなかったの?」
と聞いてくる。
「バイト中はトイレに行っては行けないと思っていました…」
とありのままを話す愛衣。
「終わるまで我慢しようとしましたが…我慢出来ませんでした…」
自然と涙が溢れてくる…。
思えば、今まで見てきた同級生もおもらし後は全員泣いていた。
自分も今同じ状況…
「そっか…初めてのアルバイトだもんね。気づいてあげられなくてごめんね。」
「本当に愛衣ちゃんは真面目な子ね。次からはトイレに行きたい時は行っていいからね。」
と優しくパートさんが頭を撫でながら言ってくれた。
(バイト中でもトイレ行ってもよかったんだ…)
(それならもっと早く「トイレに行きたいんですけど」って聞きに行ってればよかったかな…)
(これからはちゃんと我慢できなくなったらちゃんとトイレに行こう…)
バイト中トイレに行ってはいけないと思っていた愛衣にとっては救われた一言であった。
結局バイトは早退し、帰宅した。
家で同級生も皆同じように慰められたのかなと考えちょっと変な気持ちになる。
その後、愛衣は同じ喫茶店で働き続けている。
周りの先輩達もその後は何もなかったかのように振る舞い
愛衣もトイレに行きたい時にはちゃんと行けるようになった。
愛衣がおしっこを漏らしてしまった事で
その場所にはシミが出来てしまい修繕費が掛かることになってしまったのだが
普段から真面目に働いていて、その上おもらしまでしてしまったのに
修繕費まで負担させるのは可哀そう。
という店長の計らいでこの事は愛衣本人には伝えられていない。
ー終ー