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月の光  作者: 麗音
1章
9/45

9話

翌日、この街にもう少し留まり私の武器の使い方の特訓と魔法の練習をしてから、深淵の森に行くことにした。

これから毎日午前中に鉄扇の使い方をジオルド、午後に魔法の特訓をシャナリーゼにしてもらう。

ルイはお昼の用意とか、補助をしてくれることになった。


まずは鉄扇。

開いているときと、閉じているときでどのように使い分けるのかを学ぶ。

開いたときは防御することもできるが、風の抵抗があるため、重く感じる。

閉じているときは風の抵抗がなく、使い易いが、防御出来ない。

それぞれの良いところと悪いところを、身体で体験しながら扱い方を学んでいく。

幼い体は疲れやすいので、休憩を頻繁に挟みながら鉄扇を扱う。

ある程度基礎が出来るようになったので、お昼を取り、午後の魔法の特訓を始める。

城で魔法道具の作成をしていたため、攻撃魔法も防御魔法もある程度使える。

何を学ぶのかと思っていると

「今日から光魔法を学んでいただきます。ただ、私達3人は使うことが出来ません。その為、ご両親から光魔法を使うための重要事項や使い方が書かれた本を託されました。今からこちらを一緒に読み、実践していきましょう」

とシャナリーゼが言う。

お二人のことを思い出すと涙が出てくるが、気を引き閉めて本を読む。

泣かないようにみんなのことはまだ考えない。


魔族には光魔法を使うことが出来ないものが多い。

人族や、エルフ族、天族は使えるものが多いらしいが。

それぞれの種族によって得意な属性が違うらしい。

また、同じ属性でも種族によって発展の方法が違うため魔族の光魔法はとても貴重ということだ。

だから姉上様は狙われていたのだと、改めて思った。

本には他にも狙われる可能性があるため、使う際の注意事項が書かれていた。


他の属性は攻守両方の魔法がある。

魔族の光魔法は攻撃魔法が

①短距離の攻撃魔法

②長距離の攻撃魔法

の2個と、防御魔法が

①自分の怪我の治療魔法

②他人の怪我の治療魔法

③自分の毒や火傷などの治癒魔法

④他人の毒や火傷などの治癒魔法

⑤太陽の力を利用しての大結界魔法

⑥なにも利用しないで行う小結界魔法

⑦光をつけるだけの発光魔法

⑧トラップの確認などで使う探知魔法

⑨夢で正確な過去を確認出来る夢見魔法

⑩危険回避のため未来を占う予知魔法

の10個ある。

私は他の属性の攻撃魔法を使うことが出来るので、防御魔法を先に練習することにした。

特に他人の怪我の治療魔法を。

3人が怪我をしたときに治療出来るように。

そして、小結界魔法。

テントとその周囲に許可されてないものが入れないようにするために。


治療魔法はの練習は、とてももめた。

魔法の効果がきちんと作用しているかすぐに確認出来るようにシャナリーゼがナイフで手を切ろうとしたからだ。

しばらくもめたが、結局押しきられシャナリーゼの手から血が流れる。

私は過去最短記録の1時間で治療魔法を修得した。

もう必死だった。

シャナリーゼの手から血が止まり、傷がなくなったのを見てほっとした。

今日はもう疲れたので、小結界魔法は明日特訓することにした。

おさらいにもう一度治療魔法を発動させて、他属性の攻撃魔法を一通り発動させて帰路に着いた。


帰り道で露店のおじさんがくれたホットドッグを4人で食べながら歩いていると、やっとこの街にルーベンス国が滅んだことが知らされた。

思い出して泣きそうになっていると、ジオルドが私を抱き上げた。

急いで宿に戻った後、ジオルドとシャナリーゼは情報収集のために部屋を出る。

「どこまで情報が来ているのか。特にレイラ様に関わる情報の収集を行わないと。このまま街で修行してもいいのか、すぐに深淵の森に向かった方がいいのか、判断しなければいけませんから」

とルイがいいながらもしもの時のために荷物をまとめる。

荷物をまとめた後、私を風呂に入れ、逃げやすい服を着せ、夕食を準備する。

私が食べている間にいつでも食べれるようにお弁当をいくつか用意して収納ネックレスに入れる。

私と3人の収納ネックレスには改良を重ねているので、販売されているものよりも多くものを入れれたり、時間の経過がないため食べ物を入れても腐らないし、温度の変化もない。

その為3人は食べ物などを大量に入れていた。


2人が帰ってきたのは準備を終えた1時間後だった。

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