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月の光  作者: 麗音
1章
42/45

42話

次の日、人魚達の採血をするための道具を作った。

そして金曜日に約束通り採血をさせてもらい、元々ある足に変わる薬をもらった。

それからはしばらく屋敷に籠り研究を続けた。

2ヶ月ほどで納得がいく効能の薬が完成した。

ずっと研究してたら怒られるので、2日おきに研究をしていた。

1週間に1回は浜辺にも行っていたし。

ただ生体実験が出来ないため、どうなるのかはわからない。


今日はウォルド、シャナリーゼ、ティナ、ソウマ、リュナと浜辺に来ていた。

完成した薬の注意点を伝えてエルザに薬を渡すと横にいたエレインが薬を取って

「私が最初に飲む。ずっと決めてたの。もう海に帰れなくなったとしても、ルミ様なら私を引き取ってくれるでしょ?それに最初に助けてもらった恩返しもまだきちんとできてないもの」

と言う。

エルザはため息をついて

「はぁ~、もう覚悟を決めてるのね。言い出したら聞かないんだから。もう。好きにしなさい」

と許可を出した。

エレインは笑って薬を飲んだ。

するとエレインの尾びれはみるみるうちに足に変わって、1分もしないうちに完全な足になった。

「くるしくないですか?だいじょうぶですか?」

とエレインにタオルを渡しながら質問する。

「大丈夫よ。私が拍子抜けするほど全く苦しくないわ」

タオルを受け取って足を隠しながら言う。

立とうとしてふらついているためティナが手を貸す。

立ち上がって慣れないながら歩き出す。

「これが歩くってことなのね!スゴいわ!楽しい!」

ととても楽しそうに砂浜を歩き回る。

「エレイン、あたまでおびれをおもいうかべてください」

とお願いすると、エレインは目を閉じて思い浮かべると今度は足から尾びれに変わった。

目を開けたエレインも見守っていたエルザ達も驚いていた。

成功したようだ。

私は時間制限の薬ではなく、某海賊漫画の○魔の実みたいに自分の意思で足を変化できないかと思い、自在に変化する薬を作ったのだ。

その方が時間を気にして過ごす必要はなくなり、もしもの時に逃げやすいからだ。

「これからはおもいうかべただけでどちらにもなれますよ」

と言うと、エレインは何度か尾びれになったり足になったりを繰り返して、

「ありがとう!こんなに自在にどちらにもなれるなんて、思ってなかったわ!とても嬉しい!」

と言ってはしゃいでいた。

エルザ達も飲みたいと言ってくれたが、今日は試作として1つしか持ってきていなかったので、次回に薬を大量に持ってくることを約束した。

エルザ達は残念そうにし、次回が楽しみだと言ってくれた。


薬が成功したことに満足しながら結界に戻った。

実は他にも作りたいと思っている悪○の実の能力がある。

女帝の能力と人などの能力だ。

人の能力は4匹の狼達に飲んでもらえたら、今よりも意思疏通が出来るんじゃないかなと思って。

女帝の能力は私の趣味と、私の容姿だ。

自慢じゃないがとても美少女な私は、ロリコンとかが喜びそうな容姿をしており、1人で歩くと誘拐されると全員から言われている。

だから私の容姿に見惚れている人達を石にして逃げる時間を作ったら、私はまだ自分の身を守れるのではと思った。

利用できるものはしなくては、生き残れない。

石にした者はほっとくと2時間ほどで元に戻る。

薬をかけたらすぐに元に戻るが。

2時間もあれば十分逃げ切れるし安全策も考えられるしね。

それに薬を飲んでも海に嫌われるということはないようにした。

カナズチになるのは嫌だからね。

問題は私がこの薬を飲むことだ。

過保護なみんなは実験もせずに薬を飲むことに強く反対しているのだ。

力を得ることには賛成しているが、私に何かあった場合の対処法がないままだと飲むことに賛成できないと言われた。

まあ確かに薬を作った私が倒れたら成分不明で解毒剤も作れない。

心配される理由もわかる。

だから次に奴隷商人みたいな人が迷い混んできたら、その人で実験することを約束させられた。

まだ見ぬ悪い人さん、申し訳ないです、と思った。

狼達に作った薬は最初にルーナが飲んだ。

私、シャナリーゼ、シルフィード、3匹の子狼でルーナを見守る。

「私の言葉が理解できますか?」

「わかります!ルーナはわかりますか?」

「私達は元々理解できていたので大丈夫ですよ」

と言う。

「ではルーナ、じぶんがひとがたになったすがたをおもいうかべてください」

とエレインの時みたいに言うと、ルーナが光る。

光が収まると、耳のある人がいた。

「ルーナですか?」

「はい、そうですよ」

とその人が笑いながら言う。

「よかった。せいこうですね。どこかくるしいところやいたいところはありませんか?」

「ええ、大丈夫ですよ」

とルーナが太鼓判を押す。

そのため、3匹の子狼達も薬を飲んで言葉を話したり、人形になれるようになった。

4匹が人形のままダイニングに行くと、皆驚いていた。

そして警戒を顕にしたが、事情を話すと再度驚き4匹に謝っていた。

今後は4匹も人形になって皆で食事を取ることになった。

4匹は皆妖動族のように耳と尻尾がある。

髪の色は毛の色で、目はそのまま。

ルーナは35歳、ブランとホルドは10歳、リュナは4歳くらいの年齢をしている。

それとルーナはタマキに、ブランはソウマに、ホルドはウォルドに、リュナは私に似ている。

これは4匹が人形をとる時にイメージした人物だからだ。

4匹は自分の人形の容姿をしらないから、イメージをしやすいようにそれぞれのメンバーをイメージしたのだそうだ。

だから私とリュナは目の色も2色だから、二卵性の双子みたいだと皆に言われ、可愛いと褒められた。

本当の兄弟はもういないが、新しい兄弟ができたみたいで嬉しかった。


その夜、4匹は狼の姿の方が楽だからと言ってすぐに人形をやめた。

全員が残念そうにしていた。

4匹用のクローゼット等を用意したり、部屋を用意するかという話になり、ちょうど空いていた3階の空き部屋を使うことになった。

といっても4匹は私の部屋で寝るため、人形時の服や物を置くだけの部屋になりそうだが。

女性メンバーとルーナ達は私とリュナにペアルックを着せて写真を撮りたいと言っているし、ソウマはブランにキッチンへの立ち入り禁止を言っているし、ブランはウォルドに剣を教えてほしいとせがんでいるし、皆楽しそうにしていた。

私とリュナは目を合わせて

「みんなたのしそうですね」

「そうですね」

と言い合っていた。

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