27話
私は今、深淵の森から2番目に近い街に来ている。
1番目に近い街と違って、住宅地も多く、その分人も多い。
そうみんなから聞いていた。
が、想像以上に多い。
迷子になりそうだ。
と思ったらいつものようにライゼンに抱き上げられて、移動する。
心底安心した。
レフィーリアの案内で家具屋に着いた。
この家具屋は多種族の文化の家具が売っている。
和洋折衷だ。
レフィーリアは2つのベッドで悩んでおり私に選んでもらうため、この2日間見ているだけだったらしい。
白いダブルベッドか木目の綺麗な茶色のダブルベッド。
白いダブルベッドはヘッド部にものが置けるようになっており、改造したらランプもつけれそうだ。
木目の綺麗な茶色のダブルベッドは改造が出来なさそうなヘッド部はまっ平らな板だ
寝具は青にするということなので、総合的に白いダブルベッドを選んだ。
理由もレフィーリアに言うと、迷わず白いダブルベッドを購入していた。
なぜダブルベッドなのかというと、同室のシャナリーゼいわく寝相が悪いらしい。
まあ、他の全員もセミダブルかダブルのベッドを購入していたので、他にも理由はありそうだけど。
ちなみにライゼンとタマキはキングサイズのベッドを購入していた。
ライゼンは大きいのでそれぐらいないと入らないのだ。
この世界のキングサイズは本当に大きい。
ダブルまでは地球と同じ大きさ何だが、それ以上の大きさになると横だけではなく縦にも大きくなる。
縦3m×横3mというサイズがこの世界ではキングサイズとなっている。
私のベッドもそのサイズにした。
時々はライゼンとタマキや他のみんなと一緒に寝たいからだ。
フレームはレフィーリアみたいなのがよかったが、防犯の意味もあるということで、天蓋付きのベッドになった。
王族とか貴族専用のような高級ベッドに決まり、寝具は青。
マットレス、枕、クッションなども購入した。
そして部屋に置く本棚、机、キャビネット、クローゼット、ベッド横に置く棚、ドレッサー、ソファー、洗面台用の鏡などもシャナリーゼに言われ、次々と購入していく。
クローゼットとキャビネットは5つずつ買った。
シャナリーゼいわく、他のみんなはほとんど服や靴のサイズが変わることはないが私はどんどんサイズが変わるため、全部をきちんと保管するため、クローゼットとキャビネットは多めに買う必要があるのだと。
シャナリーゼの力説っぷりに私を抱き上げていたライゼンも引きぎみだった。
ライゼンもタマキから追加で買ってくるように言われていたクローゼットとキャビネット2つずつ購入していた。
タマキが和箪笥を1人2つずつ買ったそうなのだが、私達は多種族の集団のため色々な服を購入し、お互いをコーディネートしているため服をしまう家具は多い方が良いのだということだ。
私も和服をしまうため、和箪笥を1つを購入していく。
レフィーリア、シャナリーゼもそれぞれ購入し終わり、店を出る。
運んでもらうのは大変なので、在庫があって即持ち帰り出来るものばかり購入した。
この2日で見慣れたのか収納ネックレスに次々と購入したものを入れても、驚かなかった。
1人ずつに渡していたネックレスでは収納しきれないため、ライゼンはタマキとティナ、シャナリーゼはシラーとジオルド、レフィーリアはルイとソウマにそれぞれ借りて来ていた。
私は誰にも渡していない4つのネックレスも使っているため、計5つの収納ネックレスを駆使している。
家具屋でシャナリーゼとレフィーリアは2つ、私は4つの収納ネックレスを使った。
ライゼンは購入したものが少ないため1つ使った。
街に着いたのは10時過ぎ、今は12時半で2時間以上も家具屋に居たようだ。
近くのレストランで昼食を食べることにした。
「いろいろなかぐがあってたのしかったですね」
「そうですね。龍族の家具、鬼族や妖孤族等の家具と始めてみるものが多く、興味が尽きませんでした」
「俺も龍族の家具はビックリした」
「そうかなぁ?あれが普通だったから他の種族のは地味に感じるよ」
と違う種族の家具で盛り上がった。
龍族の家具はとても派手で、装飾がいっぱいついていた。
装飾がいっぱいある方が人気が高いらしい。
「私は畳というものが気になりましたわ」
「そうか?タマキが買って部屋にひいてたから今度部屋に来るか?」
「是非」
「わたしもいきたい!」
久しぶりに畳に寝転がりたいと思い、そう言う。
「おう。いつでも来い!」
とライゼンがすぐに了承してくれる。
昼食は地球のパスタみたいな料理を食べた。
美味しかった。
昼食後は買い出しだ。
まずは洗剤を買いに行く。
日本のホームセンターみたいなお店に入り、洗顔料やシャンプー、リンス、ボディーソープ、歯磨き粉、歯ブラシ、手洗い石鹸、衣服の洗剤、清掃用の洗剤、トイレットペーパー、ティッシュなども大量購入する。
ライゼンが持ってきていた2つの収納ネックレスとレフィーリアの収納ネックレスがいっぱいになった。
次に薬局に来た。
ここでは包帯、ガーゼ、カット綿、消毒液、虫除けスプレーを大量に、風邪薬、胃薬、化膿止め、炎症止め、目薬、かゆみ止め、軟膏などを3箱ずつ購入する。
ここではシャナリーゼの収納ネックレスがいっぱいになった。
最後に食料だ。
調味料、缶詰、紅茶、お茶など保存が効くものは大量に、野菜、肉、卵、牛乳、お菓子、果物などは1週間分購入した。
ここで私が持っときたネックレスもいっぱいになったので、今日は帰ることにした。
街の出入口近くに本屋があったので、次来たときは絶対に寄ろうと決める。
街を出る直前に
「レイラ様?」
と本名で呼ばれる。
全員に緊張が走る。
一斉にで振り返ると、そこには2人の男性がいた。
服装と私を知っていることから魔族だと思う。
なぜ私を知っているのか聞こうとしたところ
「カイン?ウォルド?」
シャナリーゼが呆然としながら呟く。
知り合い?ということは我がルーベンス国の生き残りだろうか?
「シャナリーゼも無事だったのか。よかった。心配していたんだ。いまどこに」
と男性の1人が言いながら近寄ろうとすると
「それ以上は近づかないで」
とシャナリーゼが武器を手にそう言う。
私はすっごく混乱した。
シャナリーゼの知り合いなのだと思うが武器を構えている。
どういうこと?
「明日の11時にここで待ち合わせしましょう。ジオルドとルイと相談して来るわ。考える時間をちょうだい」
シャナリーゼはそう言うと目眩ましの魔法を使い、霧を出す。
レフィーリアをすぐに龍身にさせ、全員で飛び乗る。
すぐにレフィーリアに飛んでもらい、空中を猛スピードで飛んで行く。
ライゼンと2人でシャナリーゼを見ると
「全員がいるときに説明しますのでお待ちくださいね。とりあえず屋敷のメンバーに2人のことを伝えていただけますか?」
と言ったっきりシャナリーゼは黙ってしまった。
私とライゼン、レフィーリアは口には出さず、どういうことだろう?と伝え合い、屋敷にいるタマキ、シラー、ティナ、ソウマに伝え、ジオルドとルイに伝言をお願いする。
あの2人は何者なのだろうか?




