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月の光  作者: 麗音
1章
20/45

20話

今は朝9時です。

朝食を食べ終わり、それぞれの作業をしている。

私とシャナリーゼは本を片手に家、いや屋敷を建てる為に魔法を組み立てている。

屋敷を建てる為には

①水路の確保

②土台

③建造

と大きく3つのポイントがある。

まず水路の確保。

これがないと川に水汲みとか井戸を掘ってという話になる。

ルーベンス国は水路が日本のようにしっかりと作られていた。

だからテントにシャワーとか蛇口、トイレとかを作れた。

他種族のレフィーリア、ライゼン、タマキは使い方すら知らなかった。

今はすっかり使いなれているが。

私達全員一致で屋敷にも同じようにシャワーや蛇口、トイレから水が出るようにしたいため、近くに川がないか、なければどうするかを考える。

次の土台は石や岩を使ってしっかりとしたものを作らなければならない。

また貯水・浄水タンクや発電機、冷暖房の空調設備の本体を置ける地下室を作らなければならない。

その為屋敷用に確保してある場所の少なくとも半分は土を2m以上掘らなければならないため、土台を作るにしても地下室をどうするかによって1、2、3階をどう作るかが変わってくるのだ。


シャナリーゼと1番最初に始めたのは、設計だ。

地下室は6つに分けることにした。

①貯水・浄水タンク

②発電機

③空調設備の本体

④武器庫

⑤食料庫

⑥空き部屋

階段は2ヶ所で食料庫の中と廊下にある。

緊急事態にすぐに必要になる為、廊下の階段の真横の部屋が武器庫にして、1番用がない発電機が最奥の部屋にする。

食料庫と貯水・浄水タンクの部屋を大きめにし、真ん中に廊下があるようにする。

1階は食料庫の真上をキッチンにし、キッチンからも食料庫に行き来出来るよう階段をつける。

玄関はもちろんど真ん中に作り、正面に2階へ行く大階段を作る。

1階部分は太く、途中で左右に別れるT字の階段だ。

階段の裏手に地下室に行く階段もドア付きで作る。

キッチンの横にダイニング。

玄関と廊下を挟んでリビング。

リビングの横に図書室。そしてお風呂、裁縫室、魔法研究室、物置、空き部屋がある。

2階は私の部屋、隣にシャナリーゼ。

シャナリーゼの隣にレフィーリア。

私の部屋の廊下を挟んだ向かいがライゼンとタマキ。

そして客室が2つと空き部屋。

3階はほぼ均等に8つの部屋と小部屋が1つある。

ジオルドとルイの部屋は3階だ。

そして各階に洗面所と男女別トイレがある。

私の部屋にも私専用の洗面所とトイレがある。

各部屋に空き部屋があるのは、今は思い付かなくても何かに必要になるかも

知れないときにすぐ利用できる用に。

3階もネックレスを渡せる人数分は作っておく方がいいとの判断だ。

シャナリーゼが言うには多くて困るものはない、ということらしい。

今後仲間が増える度に増築はできない。

魔法の構築から考え、設計し直さなければいけないからだ。

だから最初から全部多めに作ろうということになった。


昼食までになんとか設計が終わる。

昼食後に見取り図をみんなに見せたら苦笑してたけど、反対はなかった。

1時から私、ジオルド、シャナリーゼ、レフィーリア、ライゼンで屋敷用に確保してある場所の半分を4m土魔法を使って掘る。

それより低いと、土台と屋根をつくったらライゼンが地下室で立てなくなってしまう。

ライゼンは身長2m50cmはあるだろう。

鬼族では平均的らしいが、デカイ。

その為天井の高さやドアの大きさなどは全てライゼンが頭をぶつけない大きさにする必要がある。

まぁ圧迫感がなくていいが、どれだけ大きい屋敷を建てるのだろうか。

と、ちょっと現実逃避をしかける。

掘り終わった後に土壁を岩や石でコーティングし、壁が崩れないようにする。

そして地下室を設計図通りの間取りに区切る。

私とライゼンは貯水・浄水タンクの設置準備、シャナリーゼとレフィーリアは発電機、ジオルドは空調設備の本体をそれぞれ設置準備する。

私は魔法で貯水・浄水タンクを作る。

出来たものをライゼンが指示したところに置いてくれる。

川から水を引くにしても森には魔物がおり、魔物も水を飲む。

魔物によっては近づくだけで毒素により木が枯れたりするものもいるため浄水する必要がある。

浄水には時間がかかるため、浄水した水を貯めるタンクも必要なのだ。

手間がかかるが、浄水した水はとてもきれいなので蛇口からちょくせつ水を飲むことが出来る。


私とライゼンは設置が出来たので、近くに川がないかを探しに行くことにした。

散策は2人だけだと危険なので、テントで裁縫をしていたルイとタマキにもお願いして着いてきてもらう。

ライゼンは私を抱き上げるのが好きらしく、移動する時は必ず抱き上げられている。

タマキが探知魔法を使ってくれたので、すぐに川は見つかった。

川はまあまあ深く、水深1mはある。

タマキとルイにその場に残ってもらい、私とライゼンは1度結界にもどる。

私は貯水・浄水タンクに繋ぐ予定の水道管を屋敷の裏手に魔法で埋める。そして結界を裏手からライゼンに柵を越えてもらい出る。

そこからは川まで水道管を埋めて繋ぎながら進む。

ルイとタマキのいる屋敷との最短距離地点まで続ける。

水道管の端に土や石などが入らないように魔法をかけ、埋める。

水道管を魔物が掘り起こさないように地中50cmから3m程まで埋めて隠密魔法をかける。

帰ったら水道管と貯水・浄水タンクを地中3mで繋ぎ水が流れているのを確認したら完了だ。

結界の中からでも水を流すとこが出来るように時限式の魔法をかけて急いで全員で結界にもどる。

結界内の水道管も地中3mまで埋めて外の水道管と繋ぎ、地下室の壁から50cm程突き出るようにし、貯水・浄水タンクの浄水部を繋ぐ。

しばらくすると水が無事に流れて来た。

ライゼン、タマキ、ルイと全員で飛び上がって喜んだ。

ジオルド、シャナリーゼ、レフィーリアも設置が終わったようで、難関部が無事に出来たことに全員で喜んだ。


みんな夢中で作業をしていたので、気づけば17時だった。

ルイは慌てて夕食の準備に向かい、タマキも手伝うため一緒にテントに行く。

雨が降ったらここまでの作業が無駄になるため、地下室の屋根を作り、雨避け魔法をかけて残りの全員もテントに向かう。

その時、悲鳴が聞こえた。

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