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月の光  作者: 麗音
1章
2/45

2話

実は私はルーベンス国国王の第4子で、第2王女だ。

国王の父はシアネーグ・ルシルフル(35歳)

黒髪に紫の眼を持つ美男子。紋章色は黒。

王妃の母はエデン・ルシルフル(32歳)

金髪碧眼の美女。紋章色は黒。

第1子で王太子オルディン・ルシルフル(18歳)

母と同じ色彩の、王子様っていうかんじ。もちろん美形。母似。紋章色は白。

第2子で第1王女ジュリア・ルシルフル(16歳)

母譲りの金髪に父譲りの紫眼の活発な感じの美少女。父似。紋章色は赤。

第3子で第2王子ゼオン・ルシルフル(12歳)

父譲りの黒髪に母譲りの碧眼のやんちゃな感じの美少年。父似。紋章色は緑。

※()は外見年齢です。


これが今の私の家族だ。

ちなみに、私は母譲りの金髪に青(右)と紫(左)の両親譲りの眼を持つ母似の美少女。

そう、美少女なのだ。

この世界では魔力が強ければ強いほど美形だという。

でも、今の私の周りには美形しかいない。

私は王女だから接する人は少ないが、それでも会う人会う人みんな美形だ。

感覚が前世のままだったら眼が潰れていたかもしれないと頻繁に思っている。

私の家族は美形の多い魔族の中でも有名な美形家族らしい。

また4兄妹も珍しい。

魔族は子供が産まれにくいのだ。

というか長命な種族ほど出生率が低い。

魔族の一般的な家庭では子供が1人いるかいないかだ。

その為、魔族の間で私達兄妹は知らないものがいないくらい有名だ。

みんな優しくて、人望があって、私の自慢で大好きだ。


紋章色はその王族のイメージカラーみたいなものだ。

ドレスとかの色が被らないように元々色が決められている。

王族の伴侶となった場合は伴侶と同じ色になる。

だから父上様と母上様は同じいろだ。

私の紋章色は青。

だから私物はほとんど青系統のものだ。

あと、王と王太子は必ず黒か白が紋章色だ。

つまり、亡くなったお祖父様は白で曾お祖父様は黒が紋章色と交互になる。

とてもややこしい。


「レイラ」

図書室で魔法の本を読んでいると、大好きな母上様の声が聞こえた。

顔を上げると図書室の入り口に声の主が2人のメイドを従えて立っていた。

「ははうえさま」

まだ4歳になって直ぐのため口がうまく回らず、舌足らずな話し方だ。

すぐに本を置き、母に抱きつく。

「おしごとはおわられたのですか?」

「もう少しです。今から来週のオルディンの結婚式で着るドレスの最終確認を行ったら、今日の予定は終わりです。レイラもドレスの最終確認はまだでしょう?一緒に行きませんか?」

母上様の優しい提案に

「ぜひ、ごいっしょしたいです!」

とすぐに頷いた。

実は図書室に一緒にいた私付きのメイド1人に確認し、5人で移動する。


「次はどんな魔法道具を作るの?」

「ないしょです。でもできたら1ばんにははうえさまにおしらせしますね!」

「まぁ、楽しみね。」

私は前世の知識を生かし、便利な魔法道具を作っている。

今では魔法研究の職員の人達とすっかり仲良しだ。

「オルディンが今回の魔物討伐の遠征中にレイラが作ったテントを初めて使ったそうよ。とても快適だったと報告してくれたわ。」

「おおあにうえさまかえってこられたのですか?」

「いいえ、先程届いた報告書に書かれていたの。でも今日の夕刻には城に到着する予定だそうよ。一緒にお出迎えに行きましょうね。」

「はい!」


大兄上様は2週間前から国内に出没する魔物の討伐の指揮をするために城を出ている。

だが、1週間後に開かれるご自分の結婚式の出席のために帰って来るのだ。

大兄上様は年が離れているためか、私にとても甘い。いわゆるシスコンだ。

大兄上様が城にいるときは大抵一緒に寝ている。

私も大兄上様が大好きなので、喜んで一緒にいるが。

また大兄上様の婚約者、フローラ・サミル様は隣国ランファ国の王女様で昔から家族ぐるみで仲が良い。

父上様達がとても仲が良く、頻繁に家族共々お互いの国を行き来しているのだ。

隣国には馬車で2~3日ということもあり、小旅行みたいにすぐに行ける。

私はフローラ様をロー姉上様と呼んで慕っている。

ロー姉上様はとても凛としていて、綺麗な清純派美少女だ。

大兄上様と2人で並んでいると、とてもお似合いだ。

そんな彼女も私をとても可愛がってくれる。

1度私と一緒に寝ることで、大兄上様と喧嘩し、結局3人で寝たこともある。

今考えても、よく許可が出たなと思う。

普段は2人ともこっちが恥ずかしくなるぐらいあまあまだ。

そんな大好きな2人の結婚式が今から楽しみで仕方がない。


平和だと、こんな幸せがずっと続くと思っていたのに、人生2回目の転機は楽しみにしていた2人の結婚式の日のことだった。

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