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月の光  作者: 麗音
1章
19/45

19話

次の日、全員で朝食を食べ9時頃に街に出発。

10時頃に街外れに着いた。

レフィーリアに速いと言うと、照れたようで顔を赤くしていた。

今日来た街はこの前泊まった街で、私を覚えてくれていた屋台のおじさん達がサービスでいろいろくれた。

やっぱりみんな私に甘いと思う。

この街には3つの本屋がある。

まずは魔法書が豊富な本屋に行き、10冊買う。

2件目は専門的な本が多く、ここでは野菜の育て方の本と水の確保、魚の養殖方法など計5冊買う。

3件目は高いけど貴重な本が多くある。

そこでは「魔法の開発と改善」という本を1冊買った。

流石にライゼンが重そうなので、人通りの少ない路地に入り、私の収納ネックレスに入れる。

初めて見たライゼンはとても驚いていたが、荷物がなくなったので私を抱き上げる。シャナリーゼがお使いリストを取りだし

「まずはこれを買いにいきましょう」

①水と食料

②野菜の種

③馬の世話の道具

④服を作るための布

⑤農作業の道具

「では、ふたてにわかれましょうか。シャナリーゼとレフィーリアはこの近くにあるおみせでぬのとのうさぎょうのどうぐとたねを。わたしとライゼンはまちのはしにあるうまのせわのどうぐを。さいごにぜんいんでしょくりょうとみずをかいにいきましょう」

「そうしましょう。移動中に買いたいものがありましたら買っていってくださいね。どこにいるかはレフィーリアがこちらにいますし大丈夫でしょう」

と言ってシャナリーゼはレフィーリアと歩き出す。


私とライゼンも馬の世話の道具を買いに街の端に行き、無事にほしいものを揃えた。

買ったものを収納ネックレスに入れて、街を歩く。

行きも帰りも途中の屋台のおじさんがサービスしてくれたので、2人で分けて食べ歩いた。

まぁ私はライゼンに抱き上げられていたので歩いてないが。

「あそこのそうしょくひんがうっているおみせにいきたいです」

とライゼンに言う。

「おう。欲しいものがあるのか?」

「はい。レフィーリア、ライゼン、タマキにしゅうのうネックレスをつくってあげたいのです。いりませんか?」

「ほしい!」

「よかったです。わたしとジオルド、シャナリーゼ、ルイはおなじいしのねっくれすなので、3にんにもおなじいしのものをおくりたいのです」

と言うと、ライゼンは嬉しそうに笑い、私の頭を撫でて店に向かう。

お店にはさまざまなデザインの装飾品と石があったため、お店のお姉さんにブルームーンストーンのネックレスはあるか聞き、場所まで案内してもらった。

10種類以上のデザインのネックレスが並んでおり、レフィーリアとタマキにイメージを送り、ライゼンには直接どれが良いか聞く。

3人とも三日月の形で円の部分に石がはまっている丸いシルバーのネックレスを選んだ。

私は嬉しくなり、ありがとうとみんなに伝え、ライゼンには首に抱きつく。

森に入ってたった4日で3人も仲間が増えたので、今後も増えるかもしれないと、そのデザインのネックレスを10個買った。

私とライゼンは満足してその店を出ると、店の前にシャナリーゼとレフィーリアがいた。

2人もお使い分の買い物とほしいものは買ったようで、全員で食料と水を買って、4人で昼食を食べる。

私とライゼンは食べ歩きをしていたので、2人で分けて食べた。

ちょっとシャナリーゼに怒られたが。


食べ終わったら4人で街を見て回ったり、世間の情報を仕入れたりして過ごした。

この世界にも新聞のようなものが2日に1回発売される。

過去の分も購入できるため、最新の分と合わせて計5冊分の情報誌を購入した。

それからレフィーリアとライゼンの魔族の衣装を2~3着購入した。

その時のシャナリーゼはとても楽しそうだった。

私のもと言われたが、いっぱいあるということで断った。

本当にいっぱいあるし、ルイが作るだろうしね。

楽しくショッピングし、15時頃に街を出た。


レフィーリアに乗って16時頃に結界の近くに着いた。

直接結界に入ると、レフィーリアが起こした風圧でテントが破壊されるため、少し離れた所で発着することにした。

歩いて1~2分程で結界に着いた。

「ただいま~」

と言うと、畑を作っていたジオルドとタマキが

「「おかえりなさい」」

と言ってくれる。

ジオルドに馬の世話の道具を渡すと、畑の近くに小屋が出来ていた。

中には一番奥の壁に2つの棚と干し機、1つの箱がある。

この小屋は納屋だという。

農作業の道具や種、肥料をしまう場所だという。

それを聞いたシャナリーゼが納屋に収納ネックレスから種や道具、肥料を出す。

事前に決めていたのであろう、種は棚に、箱に道具を立てていれる。

肥料は重いのでドア近くに積んで置く。

干し機で種を作るらしい。


テントに入るとルイがおかえりなさいと言ってくれる。

どうやら夕食の用意をしていたようだ。

ルイに買ってきた食料と買ってきた水の1/4を渡す。

残りは貯水タンクに入れて水道やお風呂のシャワーとして使う。

テントに入ってきたタマキに布をどうするか聞くとルイとの部屋に置くようお願いされる。

タマキに指定された場所に布を出し、自分の部屋に行く。

私の部屋には簡単な魔法研究用の机があり、そこで今日買ったネックレスに魔法をかける。

きちんと出し入れできるか確認し、魔法の効力が切れないよう魔方陣を特殊魔法で刻む。

石を半分に割り、1つの断面に魔方陣を刻み入れ、特殊魔法で断面がわからないように2つを会わせる。

見た目は全く変わらない。

最終確認で物を出し入れする。

これを5個作ったところで夕食に呼ばれた。

ネックレスを3つ持ち、ダイニングに行く。

ダイニングテーブルは大きな丸テーブルだ。

大きな長方形のテーブルだと声が聞こえにくく、近くの人とじゃないと会話できない。

その点丸テーブルは全員と会話が出来るため、私は好きだ。

人数が増えたため窮屈に椅子が並んでいる。

みんなの席は決まってないが、私の席は決まっている。

子ども椅子だからだ。

今日は私の隣にタマキとジオルドが座っている。

夕食を食べ、街でのことを放す。

屋台のあれが美味しかったとか、ライゼンが服の試着で逆に着たとか、いろいろ話、笑い声が絶えなかった。


夕食後に全員でリビングでくつろぐ。

私は作った収納ネックレスを3人に渡し、使い方を教える。

3人ともとても喜んでくれた。

明日は購入した本をシャナリーゼと読んで明後日から家を建て始めることにする。

ジオルドは馬の世話、ルイとタマキは服作り、ライゼンは畑に肥料を蒔いて現地の土と混ぜ合わせるとか、ここまでは覚えている。

が、今日は遠出をしたので思ったより疲れていたようで、うとうとしていたらしい。

ジオルドの抱き上げられて部屋に戻り、ルイと寝支度をして、寝た。


そういえばソウマ達は大丈夫かなぁ?

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