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月の光  作者: 麗音
1章
18/45

18話

「ほんとうによろしいのですか?わたしはまだおさなくみじゅくで、いたらないこともあるとおもいます。そんなわたしがあるじでほんとうによろしいのですか?」

2人の言葉に驚いたが、レフィーリアに契約後に言ったことを2人には先に言う。

だが最終確認することもレフィーリアから聞いていたようで

「嬢ちゃんがいいんだ」

「貴女だから良いのです」

とアッサリと言う。

私がシャナリーゼと建築魔法の改良をしていた3時間の間に2人はずっと話し合っていたらしい。

だからいいんだとライゼンに頭を撫でられた。

本音を言うと2人が契約してくれることがとても嬉しい。

父上様と母上様に似ている雰囲気を持つ2人とずっと一緒にいれるということなのだから。

私は嬉しくて泣きそうになるが

「ありがとうございます」

とお礼を言うと2人も嬉しそうに

「こちらこそありがとう」

と言ってくれた。


その後すぐにライゼン、タマキと契約する。

2人は1度自分に刻まれた契約の証を確認し、満足そうに微笑んでいる。

ジオルド、シャナリーゼ、ルイ、レフィーリアもどこか嬉しそうだ。

そのまま7人でバーベキューを行う。

7人の中で1番レフィーリアが年上だということ、ライゼンとタマキが今まで行った国のこと、私が作った魔法道具のこと、色々な話をして笑いあった。

もうすぐ夕日が沈む時間になるため、昨日レフィーリアと夕日を見た場所に移動する。

本当は全員で見たかったのだが、カガリとソウマが戻ってくる可能性があるため、夕日を見たレフィーリアが留守番することになった。

レフィーリアとならすぐに連絡ができるし、という理由もある。

5人を案内するため先頭を歩く私。

みんなの感動した顔が早く見たいと、自然と早歩きになってしまう。

ちょうど良い時に着くことが出来た。

みんなのほうを振り返ると、みんな感動し、夕日に魅入っていた。

自慢気な顔をすると、ライゼンが気づいたようで、私を抱き上げて左腕に乗せ、右腕で頭を撫でた。

「すごい光景だな。こんな光景は初めて見た。連れてきてくれてありがとう」

と言うと、次々にお礼と感想を言われた。

それを全てレフィーリアに伝えると、レフィーリアも満足そうにしているのが伝わってくる。

そのままみんなで夕日が完全に沈むまで海岸にいた。


レフィーリアに貝殻のお土産を持って帰ると喜んでくれた。

ジオルド、ルイ、レフィーリア、ライゼン、タマキがバーベキューの片付け。

私とシャナリーゼはお風呂に入る。

上がったら片付けは終わったらしく、全員テントのリビングにいた。

部屋をどうするか決めていたらしく、ライゼンはジオルドとタマキはルイと

同室になったらしい。

そして順番にお風呂に入る。

ライゼンとタマキは最後に入ってもらうようお願いし、私の過去を伝える。

過去を伝えるとき、目を閉じないと上手く伝えられない。

伝え終わり目を開く。

私は2回目ということもあり、泣くのを堪えられたが2人は泣いていた。

ビックリなのはライゼンだ。

見た目と違い涙もろかったようで、タマキよりも泣くのが早く今は言葉を紡ぐのも大変そうだ。

ジオルドとシャナリーゼは爆笑し、レフィーリアは気持ちはわかると同情している。

タマキは静かに泣いており、私をそっと抱き締めてくれた。

ルイがお風呂から上がりライゼンの状態にぎょっとしている。

ルイはタマキにお風呂を勧め、タマキを案内する。

私はライゼンのところへ行き、頭を撫でて大丈夫か聞く。

ライゼンは手で大丈夫とジェスチャーするが、とても大丈夫には見えない。

するとジオルドがライゼンをからかい始め、ライゼンは泣き止むまでからかわれていた。

タマキと交代でお風呂に行くライゼンにレフィーリアが目を冷やすように言う。

レフィーリアはライゼンの泣きっぷりを見て、過去の失敗を思い出したようだ。

契約の証を持つものは主とだけでなく同志間でもイメージを伝えることができる。

そのイメージを受け取ったライゼンは顔をしかめ、了承しお風呂に向かう。

よほど目が腫れるのが嫌なのだろう。


全員が入り終わった後、明日の予定を話し合う。

家もライゼンとタマキの部屋を2つ追加しようと思っていたが、2人は1部屋で良いということだ。

だが、今後も誰か来る可能性があるので客室を2つ作ることにした。

「レフィーリア、りゅうかしてだれかをのせてとぶことはできますか?」

「出来ますよ。3人くらいまでなら問題なく、それ以上になればスピードが落ちるので、追っ手がいる場合逃げ切れる自信はないですけどね」

「ではあす、わたしとシャナリーゼ、ライゼンの3にんをのせてちかくのまちまでいくことはできますか?」

「出来ますよ」

全員が不思議そうな顔で私を見る。

「けんちくまほうのほんとすいどうのかくほのほうほう、いろいろひつようなほんをかいにいきたいのです。わたしとはなしあっていたシャナリーゼはひつようなほんがわかっていますし、たくさんほんをかうのでライゼンもつれていきます。それにライゼンとタマキこうたいでまちにいってひつようなものやほしいものをそろえるひつようがあるでしょう?」

というと納得したように頷く。

ライゼンとタマキからお礼を言われた。

その後は街で買うものリストを作って今日は寝ることにする。


明日が楽しみだ!

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