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月の光  作者: 麗音
1章
10/45

10話

帰ってきた2人は

「明日、出発しましょう」

と言った。

入手した情報によると私が探されているのかはわからないとのこと。

だが「ルーベンス国の王族を捕らえたので会いたければ逃亡はやめて、出てこい」というようなメッセージがあったらしい。

姉上様が捕まったのかと思ったが、

「もし本当に捕らえられたなら、名前が出るはずです。名前がないということは、はったりの可能性が高いです。ジュリア様かレイラ様、もしくはお二方をおびきよせるための罠と考えられます」

「今回この情報を街に流したのは旅人でしたが、すぐ隣の街にバーレンシア国の兵士達が来ていると言うことです。誰かを探していると言うことなので、この街に来る前に深淵の森に向かいましょう」

とジオルド、シャナリーゼが言う。

早朝に出発することにし、早々に休んだ。


3人について今さらだが紹介したいと、思います。

ジオルドは黒髪に赤い目の、理想のイケメン執事って感じ。

髪型は城にいるときは、オールバックにしていたが、今はおろしている。

長くも短くもない。

常に優しく微笑んでいて、以外と筋肉がついてる細マッチョ。

黒いオーラを纏い微笑みながら、こんこんと説明するみたいに怒るので、1番怒らせたら厄介な人だ。

シャナリーゼは腰ぐらいまである長い金髪に海に似た蒼色の目。

きつめの印象を受ける、女王様とかが似合いそうな美人。

羨ましく思うほどのナイスバディだ。

イメージ通りのドSで毒舌な人。

ルイはショートヘアの茶髪に緑色の目をもつ、清楚なお嬢様風の美少女。

守りたくなる見た目に反して、1番体力があって国でも有名な槍の使い手だった人だ。

3人はお揃いの石の収納アクセサリーをしている。

私がプレゼントしたもので、私と同じブルームーンストーンが使われている。

ジオルドは腕輪、シャナリーゼは指輪、ルイはブローチだ。

そして私の側仕えという証明の太めの三日月に丸い蒼色の石が入ったのピアスをしている。

私も3人の主という証明の3人とデザインが違う太めの三日月に蒼色の石のピアスをしている。


翌朝、部屋で朝食を4人で食べた後すぐに出発する。

宿屋を出る前、女将さんに昼食と道中食べれるようにクッキーとチョコレートをもらった。

本当にいい人だ。

しっかりお礼を言い、馬に乗る。

街を出て3時間ほど馬を走らせると、深淵の森の入り口に着いた。

その名にふさわしく大きな木がいくつもそびえ立ち、日の光が届いていないところがある。


ちょっと早いがまだ安全な入り口で、昼食を取りながら現在地の確認と目的地の深淵の森と絶対の海の境目の方向を確認する。

まぁこの地図の作成者も深淵の森と絶対の海の2箇所を完璧に探索したわけではないため、どれほど正確なのかはわからないが。

森に入ってしまえば、追っ手の心配はなくなる。

もう大丈夫だと思っていると急にルイが言った。

「急いで中に入りましょう。追っ手があと30分程でこちらに到着しそうです」

みんなで急いで出発の準備をする。

森の中には馬に乗るのは危険だが、道が整えられている所は馬で歩かせて進むことにしすぐに出発する。

「ルイ、なぜおってがくるとわかったのですか?」

馬上で疑問に思ったことを聞く。

「私は風魔法が得意なのです。風魔法は応用すると遠くの声が聞こえたり、場所が決まっていて術者が行ったことがある場所であれば物を飛ばすことが出来たり、とても便利なのですよ」

と教えてくれた。

郵便局みたいなところもあるのだが、風魔法が得意な人は自分で送るらしい。

魔法は使い方によっては本当に便利だなと、実感した。


整備された道が途絶えたため、ジオルドとシャナリーゼが馬から降りる。

私は歩く方が大変なので、馬に乗ったままジオルドに牽いてもらうことになった。

ルイは追っ手が来ているか魔法を使うため、馬上にいる。

シャナリーゼがルイの乗った馬と自分が乗っていた馬を牽く。

しばらく進むとルイが術を解き、追っ手は来ていないと教えてくれた。

3人でほっと一息ついたとき

「ですが約5km先で叫び声が聞こえました。ここから先は魔物に気をつけて進みましょう」

と言った。


安心できるのはいつになるのだろうか。

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