2話
今回は少なめです
「では、勇者とその使い魔に家と毎月、資金を与えましょう。」
「ありがとう。レンヤ」
「いえいえ、では、明日からは魔法学校に通って貰います。」
「学校に……、マジで」
「はい、」
「土日祝日は休み?」
「はい、そうですが、問題でも」
「学校って嫌な思い出しかない……、」
俺は車椅子生活者ってだけで皆から虐めを受けた。
車椅子ごと蹴り倒されたり、膝掛け代わりのパーカーを盗られたり等と嫌な思い出しかない。
「レンヤ、雪菜も連れっていい?」
「はい、雪菜さんが良ければ全然構いませんが。」
「僕は蓮也に付いて行くよ、車椅子押したりするよ。」
「ありがとう。」
「でレンヤ、肝心の俺らの家は?」
「家は用意しました。学校から歩きでも5分位の場所にある空き家を綺麗に掃除して、家具も全て新品にして、家にはメイドを1人住み込みで雇わせました。」
家具は新品でメイド付きとは結構ありがたい。
「悪いなレンヤ、」
「いえいえ、勇者には当たり前の事をしたまでです。ではアリス、馬車を」
「はい、レンヤ様、では蓮也と雪菜、私に付いて来たまえ」
「じゃあな、レンヤ」
「バイバイ、レンヤ」
国王、レンヤは何も言わずに手を振った。
俺は雪菜に車椅子を押してもらいながら馬車に乗りに向かう。
「なぁ、アリス、メイドの子はかわいいの?」
「一様レンヤ様は、とっておきの美少女メイドを用意したみたいだが」
俺はメイドがどんな女の子なのか凄く気になった。
清楚なメイドなのか、ロリメイド[合法もガチロリも可]なのか大人のお姉さんメイドなのかと妄想するだけで俺は興奮する。
雪菜とアリスは若干引いていた。
「蓮也の妄想が始まった。」
「蓮也の妄想が始まるとどうなるんだ?」
雪菜はため息をした後に一言
「周りが見えなくなり、自分の世界に入り込みます。一時間から長くて半日間、ずっと……、」
「蓮也はある意味すごいな、」
軽くお越えてかなり引かれていた。
別に妄想くらい良いじゃん!
男の唯一の誰にも覗かれない世界だぞ、この世界に妄想を現実に出来る魔法があれば俺は絶対使う。
「蓮也、戻ってこい〜」
雪菜が俺を呼んでいる。
「悪いな、つい」
アリスと雪菜はかなり引いていて気まずい。
「アリス、あとどれくらいで着きそう?」
「あと十分位だな」
俺はどれくらい妄想していたのか気になるがあえて聞かずにおいておく。
「この辺りは結構いい景色だな、あと湖とか綺麗だな」
「あればレイサン湖と言い、この世界で一番美しい湖だ」
確かに一番と言って良いほど綺麗な湖だ。
水は、飲めそうな位綺麗だし、周りに咲く花も綺麗だ。
俺も雪菜と一緒にこの湖の周りを歩きたい……、
俺は歩けない自分を少し恨んだ。
頑張ります。