表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編

私の秘密。

作者: RINO

あなたが私に「帰ってきたら笑顔だけを私に見せてくれ」と言ったので私はあなた様だけに私の笑顔を見せたいと思います。私の最高の笑顔をあなた様だけにあなた様が欲しいと願われたならお見せいたしましょう。ただ、勘違いしないでください。それは笑顔だけなのです。あなた様は笑顔を見せろと言うならば笑顔だけなのです。意味がわかりますか?いいえ、あなた様は決してわからないでしょう。なので、もう1度言います。あなた様に見せられるのは笑顔だけなのです。いいかえれば笑顔しか見せることはできません。






私の笑顔以外の表情・・・例えば泣き顔は私の泣き顔だけを見せてくれと言った長官様です。長官様に出会った時は泣き顔を見せましょう。いくら「泣かないでくれ」と言われても長官様に見せられるのは泣き顔だけなのです。泣き止むことは一生無いでしょう。長官様の前では泣き続けることしかないのですから。



他には怒りがあるのです。怒りというのは少し難しいですが少し変な近衛隊長様からのお願いなのです。私の「怒った顔が見たいです。」と言うのですから私が怒りの顔を見せるのは近衛隊長様だけなのです。そして、近衛隊長様もまた言います。怒り顔以外が見たいと私に請うのですが私が近衛隊長様に見せるのは怒り顔だけです。笑顔も泣き顔も近衛隊長様に見せれるものではありません。



他にもいろいろな表情がありますがそれも1人につき1表情だけなのです。それ以外の表情は持ち合わせていません。そしてそれ以外の表情を見せることもありません。

















ですが、私の表情全てを見れるものがいるのです。それはこの国を守る龍です。守護龍だけが私の全ての表情を見ることができるのです。なぜなら私は龍に愛されるために生まれてきた子、あなた様や長官様、近衛隊長様も知らない私の秘密でございます。この話は誰にも言うことはありません。龍だけが知っている私の秘密なのです。皆は私と国の守護龍によって手のひらで踊らされているのです。気づくこともなくただ生きているだけなのです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ