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カラフル  作者:
7/26

#7 夜中に

『・・・』

時計の音だけが響く夜中の祐菜の部屋。

なんとなく、祐菜は眠れなかった。

(・・・水でも飲んでこよう)

ぼーっとしながら起き上がり、部屋を出て真っ暗な廊下を手探りで歩いて何とか階段を下りる。

『・・・?』

階段を下りるに連れて、だんだんと明るくなってきた。

1階は明るかった。電気がついていたのだ。

『・・・誰かいるの?』

恐る恐る、祐菜は呟く。

「・・・こんな夜中に、何か用?」

湊だった。湊はコーヒーを淹れているところだった。

『あ・・・なんとなく眠れなくて』

「・・・・・・飲む?」

そう呟いて湊はチラリとコーヒーを見た。

だが、祐菜は手をぶんぶんと振って断った。

『あっもう歯磨いちゃったし、夜に飲んだら眠れなくなっちゃうらしいし・・・』

コーヒーを淹れ終えた湊はしばらく黙ってコーヒーを口にした。

祐菜は自分のコップを出して水を入れ、湊の隣でちまちまと飲み始めた。

「・・・あんた、知りたがってるんだってね。俺がここに来た理由」

『えっ?!・・・ば、ばれてたの?』

「・・・」

本当に無口な人だ。祐菜の問いには答えなかった。

『えと・・・なんか、ごめん』

「・・・・・・教えてあげようか。俺がここに来た理由」

湊は、じっとコーヒーを見つめて呟いた。

『・・・え?』

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