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カラフル  作者:
23/26

#23 当日

数日後の朝、リビングにやってきた湊の元へ駆け寄る。

『湊君おはよう!体育大会』

「出ない」

祐菜が全て言い終わる前に即答されてしまった。

『・・・楽しいよ!!』

「嫌」

「そこの2人、さっさとご飯食べてよ。特に篠原は遅いんだから」

葵にそう言われてしまい、仕方なく席に着いた。


『・・・ど、どうしよう』

結局湊には断られ続けて、あっという間に体育大会当日。

当然湊は来ていなかった。

現在は100m走の真っ最中。

祐菜のクラスは赤団。

わずかな差でなんとか白団に勝っている。

「祐菜ー!次全員リレーだよー!」

すこし遠くで華蓮がそう叫んでいたので、スタート位置に向かった。


「篠原さん!はいっ!」

現在、ほんとうに少しの差で祐菜の元へバトンが回ってきた。

負けるわけにはいかない。

バトンを受け取り、全力で走る。

あまり運動が得意な方ではないのだが、どうやら相手も同じらしく、祐菜と大して変わらない速さで走っていた。

「あっ・・・」

相手が小さな声でそう呟く。

石に躓いてバランスを崩したのだ。

転びそうになるのを何とか堪えている。

『ひゃあ!!』

だが祐菜は、そのバランスを崩した足に引っかかり、見事に転んでしまった。

相手の走者は一瞬立ち止まるが、すぐにまた走り去る。

「・・・あんたが勝手に転んだんだからねっ!」

そんなことを言った相手の背中を眺めている暇はない。

すぐに立ち上がり、また走りだすが足が痛む。

思うような力が出せずに、祐菜の走る番が終わっても逆転出来ずに結局リレーは白団が勝ってしまった。

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