表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カラフル  作者:
11/26

#11 いつもの朝?

『・・・おはよう』

いつも通りの朝。

いつも通りの時間に目覚めた。

だけど、祐菜の頭の中は、湊のことでいっぱいだった。

考えるだけで、胸の辺りがきゅうって、苦しくなる。

ぼーっとしながら、階段を下りる。

『・・・』

「・・・・・・おはよ」

突然、湊の声が聞こえた。

階段を下りた先に湊が立っている。

『え?!湊くっ・・・ひゃあ!!』

頭の中でずっと考えていた人物が、いきなり目の前に現れた。

驚いた祐菜は階段の最後の一段を踏み外してしまった。

転ぶ、そう思ったが、祐菜は転ばなかった。

「・・・・・・・・・気をつけなよ」

湊に、支えられたのだ。

祐菜は、湊の腕の中にすっぽりと収まっている。

『っ・・・?!』

顔が、熱い。心臓の音も、うるさい。

湊の腕の中は、微かに香水の香りがする。

少し、心地いい気もした。

『・・・・・・って、違うっ!!』

少しの間湊の腕の中で固まっていた祐菜が、突然叫んで離れたので、湊も少し驚いた様子だった。

『あ・・・ご、ごめんね!ありがとう!!湊君!!!』

真っ赤な顔で、祐菜はあわてて湊の元を離れてリビングのテーブルへ向かう。

そこには、にやにやした様子の柚希と、少し嬉しそうに微笑んでいる葵がいた。

「ユナちゃーん!!見てたわよー♪」

『なっ・・・何がですかっ・・・』

「応援しちゃうからねぇー♪」

『うっ・・・』

にこっと笑った柚希の表情は、素直に応援するというよりも少し楽しんでいる感じがした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ