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精霊協会、少女ミア

あのクソ野郎まじで許さん

なんだよそっちの都合で呼び出しておいてなんのスキルも持たせずに放り出すなんてあまりにもひどい。

そのうえ一か月で結果が出なければ殺すだと?ふざけんなよ!

あ”ぁークソっ、まだ頭がぐるぐるする。

これからどうすればいいのだろう。

父さんも、母さんも、先生も、友達だっていない。俺は一人だ。

ユー、ユーロパレスだかパロスだか知らないがよくわからな世界でなんの生きるすべも持たない高校生にいったい何ができるっていうんだ。


だいぶ時間が経って気分がだいぶ良くなってきた。

ここはどこだろうか。背中に伝わる感触から少なくともベッドでないことは確かだ。

ゆっくりと目を開けてみると一番最初に入ってきたのは青色だ。

雲一つないきれいで澄み渡ったきれいな青色。肌をなでる風と草の香りが気分を落ち着かせてくれる。

ゆっくりと慎重に立ってみる。ここはどこかの丘か?

目の前には草原が広がっていて左手には大きな湖、右手には白い大きな塔が建っている。

なんだか昔のどこかヨーロッパの国の田舎に来たみたいだ。

ちゃんと人がいそうなところに飛ばしてくれたことに若干感謝しつつとりあえず塔を目指してみる。


ん?目の前から...誰か来ている

白い人影が丘を登ってきているのがわかる。あれは...女の子か?

なんというかバタバタしていて運動神経が皆無なのがわかる走り方だ。

あっ、転んだ!


「ねぇ、君大丈夫?」

「あっ、はい、大丈夫です」


あわてて駆け寄り、少女を助け起こす。

ちょっとバツが悪そうにはにかむ彼女がとてもかわいくてドキッとしてしまう。

ふわっとしたプラチナブロンドの髪に水色の瞳。

通った鼻筋と小さい口がなんとも儚く見えて守ってあげたい可愛さがある。

純白のひらひらのケープがとても似合っていて素敵だ。


「えーっと、こんなこと聞くの変に思うかもしれないんだけどここはどこかな?」

「ここは精霊協会の本部です。領域でいうと風の国になります」

「風の国か...あっ!精霊協会って」

「はい、無の大精霊ラバント様からお告げを賜っております。アキラ様でよろしいでしょうか」

「はい、俺がアキラです。それであなたは...」

「ミアと申します」

「ミアさんね、よろしく」

「そんな恐れ多い!どうぞミアと呼んでください」

「えー、うーん、じゃあミアちゃんね!それと様って呼ばないでくれ、なんか慣れない」

「いやいやいや、アキラ様にそんな」


うーん...様付けは慣れないけど今は情報を集めることが重要だ。


「さっきから言っているその精霊協会って何?」

「精霊協会とはどこの国にも属さない独立した組織で人間と精霊が共存することを補助したり人間と精霊の間で起こった問題の仲介などを行っております」

「ふーん、じゃあ無の大精霊ラバントの役割とおなじような感じなんだ」

「そうですね、それに協会の者は無属性魔法を使えることが最低条件なので、協会はラバント様の下部組織のようなものです.....本来ならですが...」

「本来なら?」

「えっと、とっ、とりあえず塔に来てください!会長からの話もありますしもっと詳しくお話できます」

「え、え~!?」


腕をぐいぐい引っ張られて、なし崩し的に塔に向かうことになった。

さっきから見ているけどこの子.....運動神経めちゃくちゃ悪いんじゃないか?

丘を走っていたときにも思ったのだが擬音が”テクテク”とか”タッタッタッ”じゃなくて”ぽてぽて”って感じなんだよなぁ

あっ、転んだ...


「大丈夫?」

「すみません、大丈夫です!ごめんなさい!私、本当にどんくさくて」

「いや、どんくさいというよりは...ゴホンッ、大丈夫なら良かったよ」

本当に大丈夫かこの子....

「いった~...ん~もうっ」

......まぁ、可愛いからいっか

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