表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/45

裂羽の洗礼

号外とか劇場版みたいなやつも作った方がいいのかな?予定では500話前後で終わらせる予定です

 訓練場に鋭い衝突音が響く。

 裕也の足は、既に人形の死角へと回り込んでいた。


 《裂羽》は軽い。だが軽さゆえに、一撃の破壊力は自分の動きに依存する。

 裕也はそれを理解し、全力で加速する。


「——ッ!」

 短く息を吐き、右手の刃を振り抜く。

 金属の外装が火花を散らし、左脚部が切断された。人形が体勢を崩す。


「動きを止めるな!」

 神代の声が飛ぶ。


 もう一体が背後から飛びかかってくる。裕也は反射的に屈み込み、地面すれすれを滑りながら通過するその腕を斬り払った。

 すれ違いざま、左手の《裂羽》で腰部の関節を断ち切る。


 金属音とともに人形が倒れ、動きを止める。

 わずか十数秒の出来事だった。


「……ふう」

 裕也は呼吸を整え、武器を下ろす。


 神代がゆっくりと歩み寄ってきた。

「悪くない。だが、お前はまだ速くなれる」


「まだ——?」

「速度は限界まで詰めたと思った瞬間が、鍛錬の始まりだ」

 神代はそう言って、無表情のまま次の訓練メニューを指示した。


 裕也は無意識に、手の中の《裂羽》を握り直す。

 この武器は、ただの道具じゃない。

 自分を加速させる「鍵」だ——そう確信していた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ