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五十話 散る勿れ

 さわさわ、ふわふわ。

 遠く遠く微睡みの向こう、頬を撫でる柔らかくもくすぐったい肌触りで意識の浮上を自覚する。

 木漏れ日の下、周りより少し背の高い草花が頬を撫でてきたことを不意に思い出した。

 その記憶にはティルが一緒にいる。急に昼寝日和だと言い出したティルに誘われ、何人かで大樹の裾に寄りかかって寝てみたのだ。結局、寝入ってしまったのは私とティルだけ。他の子たちは早々に帰っていて、後から、気持ち良さそうに寝ていたからと言い訳された。

 けれど、そんなことを知らない私とティルは草花に頬を撫でられ、何時間かの午睡から目を覚ます。

 辺りを見回し、どうしてこんなところにいたんだっけ、と寝惚けたまま言い合った思い出。

 あぁ、そうだとも。

 これは思い出。

 遠ざかっていく暖かな微睡みの尾が指の間をすり抜けていく。

 全身が軋むほどの痛みと寒さに思い出の残滓すら奪い去られながら、ようやく重い瞼を持ち上げると星空が見えた。

 斜めの空。

 そうと分かったのは、後頭部に変な重みを感じたからだ。

 何かに寄りかかっている。

 と、次の瞬間、まん丸の目と視線が合った。栗色の毛に覆われた顔。少し長くなっているそれが、きっと眉毛なのだろう。片眉を軽く上げ、彼女は視線を返してきた。

「気付いたか」

「……わたし、は」

 喉が痛い。

 からからに乾いているのもあるけど、ささくれ立ったような細く鋭い痛みもある。

 徐々に思考が回りだした。思い出す。森での記憶ではなく、旅の最中、イスネアを飛び出た後のこと。

「――禍福ッ! 私は、……私はっ!」

 夜だ。

 一体どれほどの時間を、私はこうして――

「待て、落ち着け。まだ五分も経ってない。急に動けば身体に障るぞ」

 そうは言っても、と飛び起きようとして、今更ながらに自分の現状を思い知る。

 抱えられていた。

 禍福に。

 禍福の顔が、目も鼻も口も、すぐそこにある。フードを被っていないらしく、毛のせいで大きく見える耳も露わになっていた。毛の重みで少し垂れたそれが可愛らしいと思う。いや、今はそんなことを思っている場合じゃないか。

 禍福の視線がじっと冷たくなった気がして、咄嗟に目を逸らす。

 しかし、身をよじると同時、鋭い痛みと鈍い痛みが全身を貫いた。うぐ、と呻く声が口から零れる。禍福が腕に力を入れ、そんな私を支えてくれた。

 五分も経っていないと彼女は言ったけど、裏を返せば、何分かはこうして禍福に支えられていたのか。禍福はずっと私を……脳が変な方向へと思考を回し始めるのを自覚する。

 シャットアウト。

 立ち上がろうとするも、足に力が入らない。簡単な話だ。足が地面を踏んでいなかった。

 私は今、禍福の膝の上に座らされている……というか、子供みたいに抱きかかえられているらしい。

 顔が熱くなる。

 どうにか背中を逸らそうとして、今度は肩から何かが落ちた。なんだろう。急に背中が寒くなる。

 見れば、外套が落ちたところだった。

 それが私の肩から掛けられていたのか。道中、雨に濡れて重くなったから捨てたはずの外套。だからそれは、私のではなく禍福のもの。

 必然、禍福は外套を着込むことなく、肌着にも似た薄手の格好で夜風に毛を揺らしていた。

「寒くないか?」

 口を衝いて出ていた。

 いくら獣毛に覆われているとはいえ、雨の後の夜風はかなり冷たい。

「貴様が気にすべきは、まず自分のことだ」

「だが――」

「それと、貴様に尽くしてきた竜馬のことも労ってやれ。あれは相当の無茶をしたぞ」

 冷水を浴びせられた心地だった。

 抱きかかえられたままなのも忘れ、思わずルネを探してしまう。

 いた。

 すぐそこ、リューオとフシュカに左右を固められ、窮屈そうに座り込んでいる。

「俺よりあいつらの方が雨水を払うのが上手でな。本当は貴様もあいつらに温めさせた方がよかったんだが、生憎、あの竜馬も……ルネもかなり身体を冷やしていた。窮屈だろうが、少し我慢してくれ」

 同じ光景を今一度見たのだろう。

 禍福は早口で言うと、また腕に力を込めて私を抱き寄せた。顔が熱くなる。だけど、それ以上に全身が暖かい。毛のお陰か。もっと単純に、人肌の暖かさもある。でも背中が寒い。

 ある程度自由が利く左手を伸ばし、落としてしまった外套を拾い上げ――ようとしたところで禍福が気付き、私越しに伸ばした右手一本で器用に掛け直してくれた。

「すまない」

「何がだ」

 端的な答え。

 そこには怒りも慈悲もなく、いつもの禍福を思わせた。

「私は所詮、箱入り娘だったのかもしれない」

「かも、じゃないな。正真正銘の箱入りだ。世間を知らず、己も知らず、そのせいで己のみならず、そのために尽くしたルネも失いかけた」

 禍福は唇をきゅっと強く結んだ。

 どうして、と漏れかけた言葉を、声にならずとも聞いた気がする。どうしても何もない。分かっているから、禍福は黙ったのだろう。

「あの足、折れているぞ」

「分かっている」

「治してやるのも惜しいか」

「治そうとはした。だが、魔法が効かなかった」

 ちらと見やる。

 リューオとフシュカは、ルネを温めてくれているのだろう。

 竜馬は、獣は、人間とは違う。雨に濡れただけで体温を保てなくなるほどやわじゃないだろうけど、ルネには無茶をさせた。体力を失い、怪我もしたせいで体温を保つほどの余裕もないに違いない。

 それでも、あとどれだけ持つか。

「貴様の体力が原因か?」

「違う……と思う。魔法の発動はできた。でも上手く働かなかったんだ」

「となると、マナか?」

「マナ?」

 いや……、と曖昧に呟いたきり、禍福は黙り込んでしまった。

 何分が過ぎただろう。

 きっと一分も過ぎてはいない。

 抱きかかえられ、柔らかい毛を肌に感じながら、その奥で脈打つ鼓動を聞いていた。

 暖かい。

 あと五分もそうして抱きかかえられていたら、離れ難い気持ちに抗うことはできなくなっていただろう。

「もう大丈夫だ」

 呟き、窮屈に押し込められていた右手でそっと禍福の身を押す。

 納得はしていない顔だったが、禍福も無理に引き留めようとはしなかった。尻と腰の中間くらいに手を入れ、足から地面に下ろしてくれる。けれど疲れ切った足には力が入らず、外套を敷物代わりに座り込む格好になった。

「寒気は?」

 禍福が訊ねてきた。

「風が冷たい」

「視界は?」

「暗くてよく分からない。星は綺麗だ。空気が澄んでるんだろう」

「了解した。頭が回っていないらしいな」

「無駄口を……けほっ」

 喉がイガイガする。

 今になって気付いた。これはそう、

「風邪だな。無理もないが」

 呆れ顔で禍福は言った。

「だが、もう少し踏ん張ってもらうぞ」

「言われるまでもない。早く森へ、……森へ帰らなければいけない」

「馬鹿か、貴様は。計画性もなく突っ走った挙げ句、二ツ目烏に食われかけたくせに何を言う。急がば回れ、だ。旅人でなくとも知っているはずだぞ」

 急がば……なんだって?

 よく分からなくなってきた。頭がぼうっとしてくる。寒い。冷たい。なのに熱い。

「くそっ。予想以上に重症だな。いいか、よく聞け」

「……すまない。もう少し大きな声で言ってくれ。耳が」

「喋らなくていい。あぁくそ」

 言いながら、禍福が手を伸ばしてきた。

 叩かれるとは思わなかったが、だけど、だからって……。

 再び、抱き竦められる。

 頭の後ろにまで手が回され、息遣いを耳元に感じるほどだった。当然、顔の半分ほどが禍福の毛に包まれる。暖かい。ふわふわする。思考が遠のきそうになり、直後、耳元で紡がれた声に意識がピンと呼び起こされた。

「貴様の魔法が効かなかった理由は、恐らくマナだ。竜馬は元々、マナの少ない北方に暮らしている。そのせいで奴ら自身、体内にマナを持っていない。魔法が術者の魔力を使い、空間や対象のマナに影響を与えるものなら……おい、寝るな、エレカ!」

 無茶を言ってくれるな。

 つらつらと並ぶ禍福の声は、まるで子守唄のようだった。

「もういい、分かった。イエスなら一回、ノーなら二回叩け。いいな?」

「……?」

「理解できたなら一回叩け、できなかったら二回叩け。手は動くな?」

 言われ、うんと頷こうとしてようやく理解する。

 自然と禍福の背中側に伸びていた腕と手に力を入れ、ぽんと一回、その背中を叩いて返した。

「そう、それでいい。話を戻すぞ」

 ぽん。

「結論から言えば、方法はある。確かなことは言えないが、試す価値はある。試さずに見送ってやるほど、貴様も薄情ではあるまいな?」

 なんのことを言ってるんだろう。

 ぼんやりと考え、はっと目が覚めた。ぐわんぐわんと揺れる頭で、それでも必死に思考が走り回る。そうだ、ルネだ。見送る? ルネの、何を?

 それは、死だ。

「ルネは――」

「喋らなくていい。だが、教えてやる、あれは長く持たん。ただでさえ体力を、体温を失い、挙げ句に足の怪我が原因で熱を出している。僅かでも早く治療すべきだ」

 ぽん、と背を叩く。

「待て、話を聞け」

 ぽん、ともう一度。

「うるさい」

 また叩きそうになって、それがうるさいと言われていたのかと気付く。思考が周回遅れだ。

「とにかく、そのためにも貴様も最低限体力を戻す必要がある。無理を強いるが、いけるな?」

 当然だ、言うまでもない。

「……いけるんだな?」

 今度は叩いて答えろと?

 ぽんと叩き、耳ではなく肌で、禍福が頷いたのを察する。

「丸薬を覚えているか? あぁいい、返事はいらん。ただ寝るなよ。あの丸薬を二、三食わせる。エルフには……特に今の貴様にはキツいかもしれんが、我慢しろ。その後で、あいつの足に……そうだ、傷を負った右の前足だ。あそこに調合薬をかける」

「待――ッ」

「否とは言うまいな。あれ一本で森の生死を左右すると? 阿呆、その一本で貴様に尽くした竜馬一頭を救えるならば惜しむな。足りなければ二本でも三本でも使うぞ。……答えは?」

 悩む、までもない。

 が、即答はできなかった。

 ぐるぐると頭の中で何かが回る。風邪だと禍福は言った。そのせいにしたい。風邪のせいで上手く頭が働かず、それで話を飲み込むのに時間がかかっただけ。

「だい、じょうぶ、だ。やれ、る」

「そんな声のやつに任せたくはないが、俺も魔法は知らん。無茶を承知で言うが、やれ。貴様がやらねば、あいつは、ルネは死ぬ。いいな?」

 何度目かの、意識の覚醒。

 あぁ、そうだとも。

 禍福はどうやら、私のことをよく知っている。どうすれば意識が目覚め、ほんの一時でも体力の限界の、その向こう側へと意地で這い出せるか承知しているらしかった。

 ふらつく身体で、それでも禍福の肩を押し、一人で身体を起こしてみせる。

 前後に揺れた。

 と思ったが、前後だけじゃない。左右にも揺れている。円を描いているかのよう。気持ち悪い。吐き気までしてきた。

 だけど目だけは、じっと禍福を見据え返す。

 品定めの眼差し。

 それから、ため息。

「仕方あるまい」

 言いながらも手を自身の背後に回し、禍福は何か小さな包みを取り出した。

 なんだろう、と考えているうち、見覚えのある丸い塊を摘んでいる。手の平に収まる、三センチ弱のそれ。丸薬。激烈な不味さは、未だ喉の奥に苦い記憶を刻み込んだまま。

 あれを二つも三つも食べるのか。

 考えただけで、すぅっと意識が冷めていくようだった。

「それで何になるんだ」

「あぁ、そうか。言ってなかったな」

 禍福はなんでもない風に笑った。緋色のそれによく似た笑み。つまりは、悪戯に成功した子供の笑み。

「これは魔獣の肉からできている」

「まじゅ……え、は?」

「魔獣の肉は高濃度のマナの塊だ。それを原料に使うから、小さいながら十分なエネルギーを確保できるわけだ。栄養素なぞなくても、マナから魔力を生み出し、魔力で不足分を補えばいい」

 何を言っているのか、さっぱり分からない。

 ていうか、私も丸薬は何度も、何個も……え、待て。今からあれを。

「ルネの命が懸かっている」

「ぐぅ」

 喉が唸った。

 引っ潰れたヒキガエルになった気分。

「さぁ、齧れ」

「ま、ま、待っ……」

「一秒ごとに寿命が削れるがな」

 覚悟を決める。

 震える手で丸薬を受け取り、一息に口の中へと放り込んで――

「あぁ、丸呑みはするなよ。吸収が遅れる」

 苦く、苦く、苦いそれを、苦渋の思いで噛み締めた。

 嚥下。

 二個目をまた噛んで、噛んで、噛んで、飲み込もうとして喉がつかえた。吐き出しそうになる。手が伸びてきた。禍福の、手袋に包まれた手。それが私の口を押さえた。息ができない。苦しい。

 喘ぐ喉が吸えていない空気を、それでも吸い込もうとして口の中の劇物を飲み込んだ。

 手が離される。

「ふっ、ふぃぃ……」

 変な声が漏れた。

 またも禍福の手が伸びてくる。今度はなんだ。

「あっ……」

 三個目の丸薬だった。

「今までにも食っているだろう、そんなに不味かったか?」

 味がどうのって話じゃない。

 魔獣といえば、昨日のあいつらだ。私を、ルネを食おうとした二ツ目烏。尋常ではない姿に成り果てた獣。それを、今度は、私が――

 息が詰まった。

 私がぐるぐると考え込むのを待っていたのだろう。

 禍福の左手が私の口を無理やりこじ開け、残る右手が口の中に丸薬を放り込んでくる。あとはなるがままだった。

 吐き出しそうになる度、ルネを思う。

 飲み込む寸前には、リューオとフシュカに挟まれ声にならぬ声を漏らしている、その姿を見た。

 苦いくらいが、魔獣ごときが、なんだっていうんだ。

 飲み込む。

 腹の中がぐちゃぐちゃに掻き回される感覚。魔獣の肉、高濃度のマナの塊。そんなものを飲み込めば、全身のバランスが滅茶苦茶に崩れるのは避けられない。

 強烈な吐き気が胃から喉へと逆流してくる。

 それを押し留めたのは、今度は自分自身の手だった。喉を掴み、思い描くのは死に瀕したルネの姿。今そこに見える姿ではない。森で見た、鹿や猪の最期を迎えんとする姿だ。

 それにルネを重ね、一瞬前とは違う吐き気を背筋に感じる。

 頭の痛みも、寒気も、全身を覆っていた倦怠感も今は遠い。

「やろう、大丈夫だ」

 禍福は既に、調合薬が詰められた瓶の蓋を外していた。

 ようやく気付く。三頭が運んでいた、合計六つの鞄。それらは鞍から外され、ちょうど禍福の手が届くところに集められていた。ルネの負担を減らし、またリューオとフシュカがより密着できるようにだろう。

 あまりに考えが足りていない。

 気付かされる。今までも、きっとこれからも。

「おい、竜馬ども。そうだ、貴様らだ。どけ。貴様らの主人が、貴様らの仲間を助けるんだ」

 リューオとフシュカは、禍福の声に大人しく従った。

 そういえば、フシュカがいるのに、緋色の姿が見えない。どこかで警戒に当たっているのか。それともまだイスネアにいるのか。分からない。だけど今が、それを考えている時でないことは明白だった。

 ルネが力なく頭を持ち上げる。

 鼻先をひくひくと動かし、見えない目で私たちを探しているようにも感じられた。

 重く、重く、何かが胃の奥底に沈んでいく。

「立ち上がれる?」

 精一杯の穏やかな声を紡いだつもりだったのに、その声は震えていた。

 ルネの足も、震えている。

 どうにか立ち上がり、だけど踏ん張れずに転びそうになったところを禍福が支えた。数秒と持たない。すぐにリューオが駆け寄って、腹の下に鼻先を突っ込んだ。

 立っているとは言い難くも、これならどうにか右前足に手を伸ばせる。

「痛いよね。だけど少し、我慢してて」

 笑いかける。

 何か言いたげに差し向けられた鼻先を撫でてやりたかったけど、それだけでも今のルネには負担だろう。大丈夫。治ったら、存分に撫でてやるから。

「禍福」

「あぁ」

 瓶の中身、緑色の液体がルネの足に浴びせられた。

 シュッ、と何かが焦げる時に似た音が上がり、ルネが声ならぬ声で叫んだ。喘鳴にも近い。恐怖で肺が潰れそうになる。

 しかし最早、迷っている暇はなかった。

 手を伸ばす。

 ルネが抵抗しようとして、ぐっと堪えるのが分かった。ルネは竜馬だ、獣だ。なのに、どうしてここまで応えてくれようとするのか。分からなかった。だけど、その想いにこそ、私は応えなければいけない。

 思え描くは、荒野の向こう、砂塵の彼方へと走っていったルネの姿。

 イタチネズミを捕らえ、褒めてくれと言わんばかりに駆け寄ってきた姿。

 大丈夫。

 また元気に走り回れる。

 淡い光が、私の手を通じてルネの右前足を包んでいった。

 食い縛られたルネの口から苦悶の声が漏れ出る。次いで、骨が軋む音。目を背けたく、耳を塞ぎたくなる音は、けれど魔法が効力を発揮している証でもある。

 安堵はしない。

 最後の一瞬まで、意識を向け続ける。

 竜馬の足の構造なんて知る由もない。

 その細部まで、何故だか知り尽くしている錯覚を抱かされた。

 マナが泳ぐ、肉と骨の中を。

 あるべきものを、あるべき形へ。

 じっとりと汗が滲んだ。垂れ、目の中に入った。視界が滲む。だけど痛みはなかった。感じている余裕なんてない。

 何分が、何十分が過ぎ去っただろう。

 ほんの五秒か、十秒だったかもしれない。

 ルネが吠えた。

「ふすっ」

 違うな。

 ただ、鳴いた。

 それが集中を切らす、最後の合図となった。

 全身が重く、鉛のようだ。

 心は軽く、羽が生えたようだった。

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