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プロローグ
ここは、ある城の一室。その部屋には男と女が一緒にいた。男は30代後半のような容姿黒髪で女は10代後半のような容姿で黒髪。容姿からして親子なのだろう。そして、父親と思われる男の方はベッドで横になっている。
やがて、男は女に話しかけた。
「ティサ、俺の決断は正しかっただろうか?」
ティサと呼ばれた女は男の質問に答える。
「きっと.....いえ、絶対正しかったわ」
ティサの返答に男は笑って「そうか....」と答えた。
「大丈夫。私が父さんの意思を次ぐから。人類と邪人の和平の存続を」
「ハハッ、そこまで強くなるとは昔の泣き虫っぷりからは想像できないな」
男の言葉にティサは反論した──
「ちょっと!昔のことh……」
───が、途中でやめさせられる。
「それがこんなに立派になって。昔から思っていたがやっぱりウルに似ている」
「うん、ありがとう」
「あぁ……………」
こうして、男──名をラート・ラゴロディアは眠ったように息を引き取ったのだった………