山の民
山の民は、女神に命じられて、風の遺跡を守るように言われた人々。
そして、その末裔達は、登山が好きな山ガール&ボーイばかりで、遺跡のことは、放ったらかしで老人達は、呆れている。
遺跡よりは、山登り。世界中の山を登りたいそうだ。
ぼくちゃんを待っている、美女はどこかなん?
村に入って、がっくり。ジジババばかりじゃないか。それは、失礼か。
ぼくちゃんより、年下の子供はおりますがね。
村に、建造物は無く、壁に、大きな穴を掘って、暮らしてるみたいですなぁ。
常に、大きな風が吹いて、建物を吹き飛ばしてしまうから。
「良い穴モグ」
穴を掘るモグラテスにとっては、良く掘れた穴だと言う。
ぼくちゃんの心の穴は、塞げませんかね?
「じーさんばーさんばかりね」
口の悪いともしびちゃんは、しかし、重たい荷物を持って、うんしょうんしょと歩いてる、うさぎ族のおばあさんに、回復魔法をかけて上げてる。
「あら、ありがとぴょん」
同じ、うさぎの亜人として、ぼくちゃんも運ぶのを手伝う。
沢山の高山ニンジンですなあ。良いニンジンです。
村人たちに、じろじろ見られてるので、ぼくちゃんがウインクして、バケノジョーが、いないいないばぁをすると、何故かそっぽを向かれる。もう、照れ屋さん。
おばさんの洞穴に着くと、お礼にお茶を出すと言う。ありがとですなぁ。
「あたしは、サーナ。右の耳と左の耳を結ぶのが上手い、サーナ。
あんたたち、旅人かい?風の精霊様にお参りかい?」
アップルティーと、ニンジンクッキーで、つむじの瞳がきらきら。
「私、光の巫女なのー」
明るくミカちゃんが言うと、あれまと、びっくりなウサギおばさん。
「おお!じゃあ、ヤミノオウを封印しちゃうんだね?」
サーナは、わくわく。ヤミノオウを完全に封印すれば、ヤミノモノも減るので、人々にとっては、生活しやすいですなぁ。
「おいらたち、風の遺跡で凧上げするバケ」
「ええ!?」
「嘘ですよ。こら、バケノジョー!」
ともしびちゃんのお叱りに、てへぺろしてるお化け。
「あんたら面白いねー、良ければ家、泊まってきなよ。山登りは、大変ぴょん」
しばらくすると、サーナさんの夫のガンテツさんも、孫と一緒に帰って来たので、賑やかになって来た。
「バケノジョー、遊んで!」
「イブキ、腹躍りしてー!」
何故か、子供が寄って来て、変なことをせがむ。
ぼくちゃんが出来るのは、素敵な女性の耳元で、ジュテームとささやくことですな。ませてると、言うことなかれ。
夜は、村の方々が、大きな洞窟内の広場で、宴を催してくれましたので、イブキたちも、お手伝い。
「大丈夫ですかー?ヒール!」
「ほいっと!ともしびちゃんヒール!」
ミカちゃんと、ともしびちゃんは、肩や腰の悪いご老人達に、癒しの魔法をかけて、つむじは、子供達にまとわりつかれて、遊んでますなぁ。
「あ、バケバケバケ」
バケノジョーは、巧みな話術と躍りで盛り上げておりますなぁ。
全く、山ガール山ボーイ達は、自分の子供達を預けて何をしてるのか。
ぼくちゃんも、かわいい女の子と、登山デートしたい!
この山の風で鍛えられた美味しい山菜料理!
ぼくちゃんより、美味しい野菜を育てるなんて、見習わなければ!
そう、良い野菜を育てて、ぼくちゃんが、モテモテになる日が近い!?
つづく




