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短編集  作者: 山芋娘
18/24

姉の知らない一面ーー300字

300字ss作品

双子の姉弟のお話。

好きなマンガに出てくる双子が好き過ぎて、書いた。

こんな感じだったら萌えるのに。

「ウッヒョオオ!! 超可愛いですけど!」

  まただ。隣の部屋から時たま聞こえる奇声。部屋の主は双子の姉。アイドルにハマっているのか、分からないが叫び声は家中に響く。

「姉さん」

「うおっ!? いきなり開けないでよ」

「ノックしたし。つか、うるさいんだけど」

「ごめん、ごめん」

「……何見てたの?」

「なんでもない」

  そうは言うが、手元には確実に何かある。見てやろう。

「あ、ダメ!」

「……え?」

「出ていけ!」

  今のは、僕の写真?

  姉の部屋から、僕の写真が出てきた。もしかして、あの写真を見て奇声を上げてたのか?

  いやそれは間違いだ。しかし姉がいない日に部屋に侵入すると、写真と「私の弟、最高」と書かれたメモを見つけてしまった。

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