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夢半ばに、消えていく人々

 もう、ここがどこだかわからない。だけど、僕はがんばって進む。這ってでも進む。1歩でも進む。究極の小説家を目指して、進み続ける。ネムネム大魔神の手下である睡魔と戦いながら、1枚でも1行でも1文字でも書き進めるのだ!


 ウケケケケケという笑い声が聞こえる。誰の声だろうか?睡魔だろうか?誰だっていい。とにかく、先へ進もう。もはや、ここから先は理論じゃない。魂の世界!!


 頭の中で大勢が踊っている。踊っているのは、創作の女神達。僕に、新しいアイデアを与えようと踊っている。時計の針が、物凄いスピードで回転している。これは、作家の頭の中を表わしている。常人の何十倍ものスピードで目まぐるしく回転する脳みそ。その具現化。


 大勢の人々が、手に手に武器を取り、戦っている。その多くは、既に心を人気鳥に支配されてしまっている。そうして、次々と消えていく。消えていったのは、小説家・マンガ家・イラストレーター・作曲家にバンドマンもいる。絵描きもいれば、彫刻家もいる。ボディペイントアーティストもいれば、詩人も、歌手も、声優もいる。皆、その夢の途中、志半ばで諦め、消えていってのだ。

 消えていった者達は、別の世界で石となる。そうして、誰にも気づかれず、目に止められることもなく、ひっそりと存在し続ける。それは、もはや生きているとすら言えない。ただ、存在するのみ。そうやって、徐々に風化するのを待っているだけ。風に吹かれ、ゆっくりとゆっくりと砂塵と化していく…


 今夜は、ここまで。どうやら、ここが限界地点のようだ…

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