表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/200

人気鳥

 眠い。急激に眠くなってきた…

 頭が誰かに支配されている。小説の世界にエネルギーを使い過ぎていて、この時間にはもう正気を保っていられないようだ。どうやら、今夜はまともな文章を打てそうにない。けれども、がんばって先へ進む。1歩でも先へ…

 こういう時こそが、絶好のチャンス!普段書けない小説を書くコトができるのだから。


 頭の中に別の世界が広がっている。そこは、夢と現実の狭間の世界。

 僕は、過酷な労働から逃げだして、世界を敵に戦うコトを誓った!!そうして、言葉を武器に戦い始めたのだ。そうして、数々の試練を経て、僕は何人かの仲間と出会う。

 けれども、仲間もろともとっつかまって、再び過酷な労働を強いられるようになる。だけど、ここは以前の労働とは違う。言葉を使った労働だ。嫌々ながら、言葉をお金に換えさせられる。

「嫌だ!嫌だ!」と叫びながら、僕は得意の言葉を使って、お金を稼ぐ。仲間達もそれは同じ。そこには魂などない。ただ、人気取りだけが存在する世界。そうして、それは人気鳥という名の鳥となって飛んでいく。

 そうやって、人気鳥は世界中へと散らばる。人気鳥は、現実の世界にもやって来る。そうして、数多くの小説書きの頭の中に巣くって、魂の抜け落ちた小説を量産させるのだ。

 それが、この現代の世の中。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ