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小説は料理と同じ

 僕がよく考えるコトの1つに“小説は料理のようなもの”というのがある。


 たとえば、、老舗の料亭が出す懐石料理のような純文学。それよりは敷居の低いレストランや、もっとお店に入りやすい定食屋のようなエンターテインメント小説もあるだろう。

 あるいは、流行のライトノベルというのは、口当たりがよく、柔らかくて食べやすい。その代わりに、あまり変わり映えがしない。日本中、どこへ行っても手に入るような食べ物。たとえるならば、コンビニのおにぎりや唐揚げやスイーツ、ファストフードのハンバーガーやポテト、ファミリーレストランのメニューといった感じだろう。


 それに対して、僕の書く小説は、もうちょっと体にいい。体…というよりも、心だろうか?読者の心の健康のコトも考えながら、書き進めていく。読者が食べたがっている食材だけではなく、ちゃんと野菜や魚も織り交ぜて作っていく。

 固さに関しても同じ。ただ単に柔らかいだけではなく、歯ごたえも重視する。それでいて、なるべく食べやすく。1つ1つの食材を細かく切り、口に入れやすくする。

 量については、こうだ。一皿一皿は、なるべく少なめに。その代わりに、数をこなす。


 総合的にたとえるならば、僕の書く小説は、“食べ放題のお店”だろうか?次から次へと料理を並べ、「好きなだけ食べてください」と提供する。当然、読者は全部、食べきれない。それでも構わないと思っている。全部でなくていい。読者の望むだけで。

 もちろん、焼きそばだとかチャーハンだとかアイスクリームだとか、読者が食べたい料理だけ出すわけではない。健康のコトも考えて、野菜炒めだとか、レバーだとか、酢のものだとかも並べる。できる限り、食べやすいように工夫して。

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