この小説の方向性
そろそろ、この小説の方向性を決めたいと思う。
とりあえず、勢いのみで始めてしまった「僕は小説家になれない」というこの小説。これまでの所は、究極の小説家を目指すこの僕が、“いかにして、いい小説を書くのか?”に固執して、紅茶を飲んだり、散歩に行ったり、図書館に通ったりしながら小説を書き続けるという、小説のようなエッセイのような日記のような存在になってしまっている。
そろそろ、どこまでが現実で、どこからが空想の出来事なのか僕自身にもわからなくなりつつあるが、そこの部分は別に問題ではないだろう。最終的に、最高の作品が残りさえすれば、それで構わない。現実が空想になり、空想が現実になったとしても、全然全く問題はないのだ。
方向性。方向性か…
そうは言っても、なかなか難しい。たとえば、ここから異世界モノのファンタジーや超ハードSFに持っていくというのは、どうだろう?“現実世界に、突然、異星人が襲来してくる”とか“かわいい女の子が登場して、別の世界へと僕はさらわれてしまい、そこで人々を救う為の救世主となる”といった、よくあるあの手の小説のコトだ。
無理があるな。どう考えても、無理がある。
ま、そういった小説を書いてもいいのだけれども、それはそれで別の作品でやるとしよう。以前に発想した“この小説を母艦として、そこで生まれたアイデアを元に別の作品を生み出す”という作戦である。
…となると、やはり、このままの路線を貫き通すか?
地味ではあるけれども、紅茶を飲んだり、図書館に通ったりしながら、小説を書き続ける。もちろん、究極の小説を目指してだ!
できれば、何かアクシデントが起こればいいのだけど。イベントとでも言うべきか?たとえば、明日、突然、告白されて結婚することになってしまうとか。そうすれば、きっと、読者も喜んでくれるだろう。
アクシデント、イベントか。そんなものが、空から降ってきたりしないかな~?




